都内と近郊のコンサート会場はほとんど行きつくしたと思っていたけれど、
2017年末にできた武蔵野の森スポーツプラザは初めて。
新しい施設でまだ予約が取りやすいのか、約1万人収容というサイズがちょうどいいのか、
最近はここを使うK-POPアイドルも増えているようだ。
交通の便も地方組には普段行かないところなので大変そうだが、
新宿へ出やすければ結構近い。
うちからも40分くらいで最寄りの「飛田給」駅に着けた。
(‟とびたきゅう”というこの地名がまた難しく由来はいろいろあるようだが、読み方はなんのひねりもなく‟とびたきゅう”とそのまま)
18日、平日なのに17時30分開演っていうのは気に入らないが、
始めての会場ということもあり、中の様子もよくわからないので少し早めに到着。
うちの最寄駅からもけっこう「それらしい人たち」がどんどん電車に乗ってくる。
最近、NCTとCBXを続けて見たので、それよりもだいぶ落ち着いた感じのファン層に少しホッとする。
でも会場につくと、やはり開演前のうきうきした空気は同じだ!と思う。
どこがグッズ売り場なのか、そのあとどこへ並んで入場するのかがわからないので、久しぶりにそわそわ。
ま、新しい会場なので、どこに人がたまるかとか、流れとか他会場のいろんなノウハウは生かされているらしく、
敷地も広いので、何もかもゆったりしていました。
良かったのは入場してから歩かされることなく、すぐそこが会場だったことですかね。
さいたまスーパーアリーナで、外で周囲をぐるぐる歩かされたあと、中もぐるぐる歩かされた直後だからよけいに。
ジェジュンの東京公演初日は「MINE」からだったらしいけれど、2日目は「Difiance」から。
決まったセトリを淡々とこなせば2時間半で終わるというのを、相変わらずいろんなトークをはさみながら、3時間半のライブにしたジェジュン。
1年になる日本での活動の成果か、日本語にまったく不自由していなくて、ファンとのトークも、おそらくこれならスタッフ同士の意思の疎通も十分だなと思えて、
そういうのってコンサートがうまく行くのに必要な要因だなーと思う。
前日は日本でのソロアルバムがオリコンウィークリーで1位になったことを盛大にお祝いしたらしいが、2日たっても余韻は続いていた。
というかジェジュンはよほどこのことがうれしかったらしく(そうには違いないが)、もう笑いが止まらない。
最初の曲「DADADANCIN'」あかなりを収録したのは去年の2月ごろだというから、
1年かけて準備した全部日本語のソロアルバムを発表して、その日からツアーが始まり、オリコンチャートで1位になるのがツアーの真っ最中というのは、タイミングというよりはかなり計算した戦略だと思うけれど、
たとえ計画があったとして、その通りにできたのはすごい。
日本サイドでいろんな活動をコントロールしないとできないことだが。
武蔵野の森は、アリーナが結構広くて、スタンド席はそれほど大きくない。
スタンドの高さもあるので、2階スタンドだったらかえってよく見えそうだなと思ったけれど、私の席はアリーナの端っこ。
ちょっと無理してヒールの高い靴を履いていたけれど、メインステージもセンターステージも大きくせりあがるので、よく見えた。
良く見えたし、ジェジュンの衣装がすごくキラキラしていて、
もちろんスポットライトもたくさん浴びているんだけど、ジェジュン一人が輝いて見える。
ジェジュンが頑張って日本で活動したこと、ペンが頑張って1位にしてあげられたこと、両方の成果がかみ合ってたな~。
インディーズでもロックでもなく、J-POPで1位になったのがうれしいという。
私もうれしいよ。
アルバム曲はバラードが多めだが、今回はダンス曲も含まれている。
ロックの「Difiance」で始まり、中盤を抑えたバラードで埋め、
後半の付かれるところにダンス曲をもってきて、みんなを躍らせて最後を盛り上げた。
何しろアリーナの端だから、立たなくては見られないんだけど、
ジェジュンの長いトークがこちらにとってもちょうどいいブレイクになって。
新しい会場だからか、音響も割と良くて、
JJバンドのサウンドもあいかわらず、良い。ギター2本あって迫力がある。
「守ってあげる」の歌の最中、初日はミュージカルバージョンで歌うというのがあったそうだが、2日目は、会場からの声で急遽「演歌バージョン」を歌うことになって、
どうなることかと思ったら、
しばらくてしてギターが演歌っぽいフレーズを弾きだして、会場大うけ。
ジェジュンはそのまま、サブちゃんっぽく、「守ってあげたい」を演歌バージョンで歌った。
演歌というから韓国風のトロットで行くのかとおもったら、バンドは日本人なので、日本風の演歌のメロディを弾きだし、ジェジュンもそれに合わせてこぶしを回す。
ジェジュンがこぶしを回すとは。
というより、まったく演歌歌手っぽかったので、それはまたすごいなあと。
即興で合わせるバンドもすごい。
これって楽屋遊びというか、コミュニケーションの良さあってのものだと思う。
ジェジュン自身はやっておきながら、これはない!と言って、
ミュージカルバージョンを歌いなおす。
POP歌手とミュージカル歌手の歌い方がどう違うか、目の前で見せてくれた。
いや、すごい声量で、ミュージカルの仕事も来るんじゃないかと。
「化粧」は何度も聞いた曲だけれど、ジェジュン自身もアルバムに入れるほど入れ込んでいるようで、歌い方も聞くたびに思いがこもってくるようだ。
ちょっと泣いてた、と思う。暗転してから手を目元にやっていたし。
終演後には、神戸と横浜の追加公演が発表になった。
ジェジュンのツアーの最後が和歌山ということはあり得ないと思っていたので、
これも想定内のことなのだろう。
はあ、当たるかな。
残念だったのは、アンコールの声がぜんぜんそろわなかったこと。
あっちからもこっちからも勝手な声が聞こえてきて、どこに合わせていいかわからず、
私も周囲の人と顔を見合わせてしまった。
結局アンコールが始まるまで、その声はそろうことがなかった。
そもそもコンサートの最中から、ペンライトを振る方向も全然そろっていなかったので、
なんとなくまわりとはもう合わせられない年齢層なのかなと、苦笑。
「Impossible」、よかったですねえ。
終演後は、京王線がふだん飛田給には止まらない準特急を臨時で停車させる措置をとっていた。味スタもあるのでサッカーの試合で慣れていることもあるのだろう。
準特急の車内では、「ジェジュンファンの皆さん、おつかれさまでした」というアナウンスもあったそうだが、
各駅停車で帰った私は聞けなくて残念。