今回のリダのツアーは、東京公演が1日しかなくて、
しかも平日の17時開演。
平日だと普通は18:30とか19:00とかなのに、
労働者にはとてもつらい。
もろもろ予定をやりくりして、片づけて出かけたけれど、
開演時間を30分以上超えて東京国際フォーラムに到着。
暗い場内を案内されて席にたどり着き、
落ち着いたところで「チェバル」が始まった。
事前に確認してたセトリでは7,8曲目だったけど、
あとでこの日のセトリを見たら5曲目だった模様。
リダのコンサートがちょっとずつ変わっていくのはいつものことだが、
この日もセトリの入れ替えは結構あった。
2階席の真ん中当たりの席で、
ステージのリダを正面から見下ろす感じだった。
2階席も上までいっぱいで、心配されていた空席もあんまりなかったようだ。
新しい宇宙人のペンラが4500円と知ってビビって、
古くて重い宇宙人を引っ張り出して、電池を入れ替えて持って行った。
今回はバンドを連れての公演ということで、演出もシンプル、
リダの衣装もチェックのシャツにダメージドのジーンズといたってシンプル。
ダンスの時に入れるアイラインもなくて、
そのかわりにうっすらと無精ひげも見える。
「チェバル」でステップを踏むと、大きな歓声が上がる。
曲が終わって、「皆さんは僕が踊るのが好きみたい」という。
好きっていうか、大半は踊るヒョンジュンから入った人たちだし、
踊らないことにようやく慣れ始めた人たちだからだろう。
そうやって客席の反応にコメントしたり、曲を作ったときの気持ちとか、
今思っていることをちょっとずつ話しながらコンサートが進行する。
ちょっと悲しい曲になって、「僕もちょっと泣きそうになった」と言い、
「泣いている人がいました。僕のプラン通りです」と笑わせる。
コンサートの最後まで、リダは自分の想定通りにファンが反応するのを
楽しんでいたようだ。
これまであまり思い通りにならないことが多すぎたからね。
僕は皆さんのことをよくわかってるんですよって言いたかったのかもしれないが、
私たちは、リダが面白がったり、喜んだりするのを見るためなら、
なんでもするんですよっていうことまでわかってたかどうか。
「Lucky Guy」では、5000人の観客を曲に合わせて踊らそうとして思い通りにいかず、
「どうしてできないの?」と不満げな表情を見せ、
「おばちゃん~」とからかってみせた。
リダからおばちゃん呼ばわりされたのは初めてだと思うが、
(ヨンセンはよく言う)
ファンにそんなすれすれのことまで言うようになったか~と、返って感心する。
たぶん次のコンサートまでには、みんな練習してきて、
リダを満足させると思うよ。
そんなおしゃべりと曲を交互に聴いているうちに、
なんだかリダのDJで、ラジオの公開放送を見ているような気分になった。
リダが選んだ彼の好きな曲を聴いて、おしゃべりを聴いて、たまに反応して、
そういうコンサートなんだなと。
ウネ、ジェジュン、キュジョン、テミンと見て、
この10日で5つのライブの最後がリダだったけれど、
入隊前のテミンは別として、
みんな軍隊に行って、それぞれ所属会社の問題とか、
なかなか思うように活動ができないっていうのを経験して、
表現は違うけれど同じことを言ったのが印象的だった。
「皆さんが寂しいときは、(今度は)僕のこと(歌)を思い出して」
「僕を忘れないで」というメッセージから、ファンに寄り添う風に変わった。
それぞれにそういう意味合いのメッセージソングを歌うようになったし、
コメントもありきたりじゃなく、一生懸命言葉を選んで、
日本語でも伝わるように頑張ってて。
私は最近まったく歌詞を覚えたりすることを頑張ってなくて、
少し反省してみます。
気になってた「So What」にはどういうコメントをするのかなと思ってたんだけど、
「この曲がこのツアーのスタートになります」みたいな感じだったと思う。
ちょうど民事訴訟の勝訴判決が出たというタイミングでの東京公演だったし、
ドラマの放送が始まるというタイミングでもあったし、
除隊後というよりようやく今なのかなという気がする。
ツアーも東京公演がちょうど中間で、
リダ曰く、「これからどんどん変わるから」ということらしい。
曲はまだセトリにいれていないのが6曲あると。
残念ながら、この後行く予定はないんだけど、
かれこれ10年くらい見守ってきた立場から言うと、
どんな席からでも、
前よりもよい方向に変わっていっているってことが確認できたらうれしいのだ。
10年でこれほど周辺環境が劇的に変わったアイドルもいないと思うし。
バンドのコンサートなので、どの曲もロック調にアレンジされてて、
Jeminiバンドも前よりだいぶ迫力があった感じ。
会場が大きくて、ファンの数も多いってこともあったかもしれないけれど、
見ているこちらがハラハラすることもなく、
コンディションがいいと自分で言うくらいだから、
リダ自身も楽しそうで、なにより。
(コンディションがつらそうなコンサートも何回か見てるから)
バラードが1曲終わると、暗転して
ピンスポットでリダひとりが浮かび上がった時に見せる
満足そうな笑顔が、とても良い。
というかファンとしては、それが見たくて来ているというか。
今回のコンサートはすごく流れが良いなと思いながら見アていたんだけど、
気づいたらリダは1回も衣装替えをしなくて、
最後まで、アンコールも、同じ衣装で通していた。
いつも衣装替えのタイミングのVCRにちょっとがっかりすることが多かったので、
それがなかっただけでも進行がスムーズだったし、
いろんなことがどんどんシンプルになっていく。
相変わらず、曲調的には、あんまり意見の合わない曲もあるんだけれど、
こういうのも、リダがやってみたかったコンサートなのかな、と思う。
彼は自分がやりたかったことに、どんどん近づいている。
思っていた道順とは違っていたかもしれないけれど。