去年、SHINeeのアリーナツアーが発表になったとき、
もちろんチケットを応募してみたけれど、まったく当たらず。
ファイナルの東京ドームも一般の2次でようやく「当選」通知をいただく。
もうその時点でスタンド席だということは分かっていたけれど。
オニュを除く3人でのツアーが発表されてから、
「行けない」「行かない」というコメントがSNSでもいっぱい出ていて、
何年たってもファン心理というのは複雑だなあと思いながら、
私はSHINeeの曲もダンスも好きなので行くぞ~と思って応募していたんだけど、
5人のときも4人になったときもドーム公演は見ていたし、
兵役を終えてようやく戻ってきたんだから、どういう構成であろうとそれは見届けたいなという気持ちもあって。
この2月には、QUEENが4年ぶりの来日でドにQUEENームツアーを開催した。
ロジャーとブライアンの年齢を考えると、これだけの規模の公演は最後かもしれないということで、かなり盛り上がっていた一方、学生時代に熱いQUEENファンだった友人たちの反応も2つに分かれた。
地方から上京しても見届けるという人と、フレディのいないQUEENは見たくないという人と。
私は、アダム・ランバートという稀有な才能を入れたことで、QUEENは新しい時代に踏み込んだし、40年前に日本で人気の口火を切ったこのバンドがその恩をちゃんと返しに来たなあと思っている。
まあ、昔の熱だけを思い出に封じ込めたい人はそうすればいいし、
そのくすぶった思いにまた新しい火を灯したい人は観に行けばいい。
アリーナツアーとはセトリをドーム用に入れ替えてきたSHINee。
半分くらい新しい曲になるのかなあと思っていたけれど、昔の曲をずいぶん入れてくれて、
ドーム公演しか見に行かない私でも、オープニングから楽しめた。
実際、ボーカルが2人抜けた状態でどうなるんだろうと思ったけれど、
兵役を終えて30歳を越えた3人の覚悟は半端なかった。
それ以上踊り続けたら死んじゃうよ、と思うような立て続けのダンスは健在、
声の伸びもよく、3人でも「SHINee」をたっぷり表現して見せた。
それでもやっぱり物足りないと思う人は、そう思っていればいい。
今この時点で4人でやることは難しく、5人になることは二度とないとすれば、
今このタイミングを逃さず3人でやるというのは意味があると思うし、
なにより6年のブランクを早く埋めたいと思ったのだろうから。
長いブランク後にドーム公演に戻れるというのは、SHINeeの実力だし、ファンダムの強さでもあると思う。
彼らがまたここ(ドーム)に戻れるか不安だったように、ファンも戻ってくるかどうか不安だったろう。
その証拠に、私の隣にいたシャヲルも、オープニングと同時に号泣してた。
4人になったとき、そのつらさは想像を絶するものだったと思うけれど、同時に残った4人はしっかり立ち直って、また自分の人生を歩いてほしいと思った。
変わらないなあと思うところもあったし、兵役も終えて、どことなく大人びた様子も見られて、私は心から楽しみました。
「久しぶりに歌ってみました」という曲も何曲かあって、5人のかつての姿も見え隠れさせながら日本の古くからのファンの心もがっちりつかみ、新しいファンにも、日本で愛されてきた姿をちゃんと見せていた。
その証拠に、ソロ曲は一切なく、グループとしての楽曲だけで、3時間を歌い切った。
Keyが最後のコメントで、「ここからがスタート」という発言をしていたが、
これまでのことをリセットするという意味ではなく、
その土台の上に立って新しいことにチャレンジしていくSHINeeを見せてくれるという意味だと受け取りたい。
オニュ君がいないということで、次のドーム公演はまたきっと観に行かないとという気になっている。
QUEENのように、新しいボーカルが入るということはないだろうけれど、
同じように、残った人たちが自分たちが作ってきた「場」とその「質」をちゃんと維持し続けていけるように、
4人がちゃんと考えて、次の新しいことを始めたらいいと思う。
(これはアリーナツアーですね)