今日、東京では桜の開花宣言が出て、
舞浜は強い風にあおられていたけれど、あたたかい風が心地よかった。
舞浜アンフィシアターは後方でもとても見やすくて好きな会場なのだけれど、
いかんせんうちからはけっこう遠くて(それでもまあ1時間だけど)、
春休みの祝日に行ったらどんだけ混んでいるのだろうという懸念もあったけれど、
それもすべて全部、桜の王子に払拭された。
2日間の3公演。どうせなら最後の公演に行きたかったんだけど、
2日目の昼の部しか時間が取れなくて。
コンサートのタイトルは「Bom Voyage」。
「Bon Voyage」だと思っていたら、「Bom」は韓国語の「春(ボム)」に引っ掛けられていた。だから「春の旅」。
リョウクは最初から自分のことを「桜王子」と呼び、
途中でピアノ王子になり、「星の王子様」を歌って、次々に変身した。
変身と言ってもいいくらい、いろんなタイプの曲を披露し、声も表現力も変幻自在だった。
歌が上手いのは分かっているんだけど、それをどう表現したらいいのか。
オープニングは前日にリリーズされたばかりの新曲「桜の花が咲くころ」。
次は宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」、松任谷由実の「春よ、来い」だった。
桜の開花を予想するのは難しい。
このコンサートの開催がいつ頃決まったのかわからないが、
この選曲が桜の開花日に当たったというのは、
新曲リリースとコンサートを準備してきたリョウクへのご褒美だろう。
コンサートが1週間早くてもまだ寒かったし、
1ヵ月あとではもう桜のことはみんな忘れている。
1週間前にイェソンの「想い」のこもったライブどを見たばかりだったので、
リョウクはどんな「想い」をこめてくるのだろうと思っていたら、
見ているこっちにまったく気を使わせない、軽やかで明るく楽しいコンサートだった。
私たちはただ、リョウクの歌声を聞いて、とてもリラックスして、
朗らかな気分になれたのだ。
歌を聞いていて明るくなれるというのはリョウクの持っている才能だ。
イェソンの哀しい気持ちにさせる声も同じ。
歌が上手いっていうのはやっぱりそこなのかな。
持っている声の個性。
キュヒョンの声はまた全然違って、のびやかな男性らしい声というか、
彼にはイェソンやリョウクにある、ちょっと女々しいところがないんだけど、
安心して聞いていられる、うっとりさせられるものがある。
今日はステージのセットも「桜」をイメージしていて、
ステージの上には桜の木が1本。
開場から開演までの間も写真撮影が許されていて、
天井からは桜の花びらがはらはらと舞い、良い匂いが漂っていた。
演出はMASAOさんだったけれど、舞台装置もそうだし照明も、
リョウクの持っている素直な温かさを倍増させていたと思う。
MASAOさん、イェソンの時にはファッションも渋くきめていたけれど、今日はピンクのグッズパーカーだったし。
そういえば今日はバンドの皆さんもピンクのそろいのジャケットだった。
このKRYバンドがお揃いを着るのは珍しい。
日本人気質としては、桜の時期はどうせならぜんぶ桜で行こうとかいって盛り上がるのはあり得るかな。
曲数は少なかったけれど、満足感の多かったコンサートでした。
コンサートは何時間、何曲やるべきというルールがあるわけ でもないけれど、
(総じてK-POPのコンサートは長いが、チケットも高いので納得してるところがある)
このくらいの会場(2000人くらい)で、このくらいの曲数(アンコールもいれて14曲)で、2時間くらいというのは、
こういう構成で、こんなにほっこりできればいいかなと思う。
ひとしきり、ダンス曲をメドレーで踊って、
「僕は踊るのが好きなんだけれど、事務所があんまり踊らないようにって」。
SMは、本当に上手な子しかソロ曲を出してくれないから、
ダンスも本当に上手な子しかやらせたくないんだよ(^^;
でもヒョクも歌ってるから、踊っちゃえ!
私の席は正面だったけれど、銀テは飛んでこない席だった。
会場の外では、出てくる人に向かって、
「銀テいりませんか?」と言ってくれるエルプがいっぱいいて、
1本分けていただくことができた。それにもほっこり。
先週のイェソンさんの時は、とにかく寒かったので、
だれか配ってないかな~って探す間もなく帰ってしまったので。
小さな字でいっぱい字が書いてある。
小さいスペースに、知っている日本語をいっぱい書いて、想いを伝えてくれるリョウクだ。