次々に日本に進出する韓国アイドルグループたちの、
日本語力には本当に驚く。
自己紹介は最低レベル、簡単な会話程度ならできて当たり前というか。
日本人は生まれつき日本語を話すくせに「日本語は習得するのが難しい」と思っているので、
外国人が日本語を「がんばって」話すことに対してかなり好印象を持つ。
せっかく勉強しても日本でしか通じない言葉だから、
それをあえて覚えてくれることに感動するっていうか。
でも普通に考えて、
「外国で仕事をする」なら、その国の言葉がわかって当たり前というか、
わかんないと困るだろうなあというのが正直なところだ。
彼ら、遊びにきてるんじゃないんだから。
稼ぎに来てるわけだし、
「ファンとの交流を図る」よりもむしろ、「現場のスタッフの指示を理解すること」ほうが、
日本語習得の目的としては順位が高いのだろう。
最近は日本での活動で日本用に作った曲を用意するのじゃなく、
韓国の曲をそのまま持ってくることが多くなった。
K-POPのよさがだんだん知られてきて、
そのまま持ってきても十分に受け入れる層があることがわかったからだろう。
でも、言葉がわからない、歌詞がわからないというのは、
やっぱり曲を理解する上では、けっこうな壁になる。
曲のよさ、それを表現するパフォーマンスのよさまでは「ノリ」として感じられても、
言葉が上手くメロディに乗ったときの心地よさまでは、ちょっと物足りない。
もし歌詞に何かの意味をこめて表現したいのなら、
やっぱり言葉の壁はないほうがいい。
日本語で歌を歌っていても、
日本語ネイティブからみれば、それは歌詞の意味を理解しているのかどうかは、
すぐわかる。
たぶんコッチが耳で覚えた歌詞をカラオケで歌っても、
意味がわかってないことがばれるのと同じように。
アイドルの域をでて、アーティストとして日本でやっていこうとするならば、
「スタッフの指示を理解すること」の次は「歌詞の理解」なんだと思う。
そしてそれは、すごく大変なことだと思う。
ジェジュンのこの曲は、東京ドームでも聴いたけど、
ぜひまた、どうしてもなんとかして聴きたい1曲だ。
字幕なんかなくても、この難しい日本語の歌詞がちゃんと伝わるということは、
彼がちゃんとこの歌詞に自分の気持ちをこめられているからだと思う。
壊れかけてたいくつかの夢を
拾い集めながら
信じる道を 走り続けよう
僕らしく 生きていくため
いま、信じられるものが・・・あるといいな。