アメリカのロマンス小説を読んでいると、
いい男の描写には決まって出てくる表現がある。
無造作なブロンドか漆黒の髪。
吸い込まれそうなブルーの瞳、もしくは神秘的な灰色がかったまなざし。
「6フィートはあるわね」っていう身長。
・・・6フィートって???
というのが、けっこう謎だった。どれくらいなんだ?
あえて調べてみることもなく、
ともかく「6フィートはかっこいい」ということだけを念頭に読み進めていたんだけど、
あるとき1フィートは約30cmだということをどっかで見て、
なるほど6フィートは180cmくらいかあと、ようやくわかった。
でかい。
アメリカ人だしな・・・。
日本ではどれくらいの身長を「かっこいい男」の基準としているんだろうか。
考えてみたけど、これといって基準はないように思える。
「背の高い男」と「背の低い男」と言う表現はあっても、
それはあくまで自分にとってという基準があってのことで、
何センチ以上がかっこいいという基準はきいたことがない。
そりゃ個別の理想には「●●cm以上でなきゃ、いや」っていうのはあるかもしれないけど、
俳優さんがこぞって長身なわけでもないし。
韓流スターにはまりはじめたころ、
プロフィールに必ず、「身長」と「出身大学」が書いてあることにはちょっと違和感があった。
それが日本の芸能人のプロフィールに欠かせないものじゃなかったからだ。
芸能人は学校を出ていなければなれない職業でもないし、
身長は情報としては面白いけど、好きになるか嫌いになるかということには、
あんまり関係ない。
だって、隣に並んで歩くわけじゃないし。
韓国において「身長」と「出身大学」が重要なことは、だんだんわかってきたけど、
男性芸能人が「180cm」にこだわる理由はなんとなく面白い。
176cmくらいで「ちょっと低い」と言ったり、
186cmがそれだけでかっこよかったりする。
それを見慣れてきたこっちもだんだん180cmが基準になってきて、
170cm台だと「低い!」と思いはじめたり。
冷静になって落ち着いて考えれば、
176cmは十分背が高いし、
186cmはかなりでかい。
前に仕事で「ものすごく背が高い」取引先の担当者がいたので、
「背、高いですね。どれくらいあるんですか?」
と聞いたら「186cm」ということだった。
186cm、目の前で見たら、普通の生活ではありえないほど大きいですよ。
彼は「(サイズがなくて)着るものが大変です」と言っていたし、
彼の上司(女性)は、「掃除の時は役に立ちますよ」と言っていた。
(当然しているだろうと思って)「スポーツしてたんですか?」と聞いてみたけど、
「全然(してない)」ということだし、
「じゃなんでそんなに大きいんですか?」と聞いてみたくなるくらい(聞いてないけど)、
ほんとに大きかった。
日本の芸能人はもともと小作りで、
セットを小さめにつくって俳優を大きく見せることができるし、
小さいセットのほうが材料費などの費用が安い、
と言うことだと前にどっかで聞いたことがある。
そう思ってみてると、韓国の映画やドラマのセットは
その大きな俳優たちがドアをくぐることなく入ってくるので、
ものすごく大きんじゃないだろうか。
「平均身長180cm」をキャッチフレーズに売り出したSS501。
178cmのヨンセン君がいたことで、
「メンバー全員180cm越え」の超新星にはちょっと及ばないんだけど、
178cm、十分大きいです。
178cmの弟がいるけど、家にいると邪魔だもの。
玄関にある靴は大きくて邪魔だし、
洗濯ものも大きくて干すのに場所をとる。
こないだとなりに並んで、「ヨンセンってこのくらいなのかあ」と思ったけど。
韓国で女優をするには身長がずいぶん足らない私には、威圧感がある。178cm。
あ、でもハニ役のチョン・ソミンちゃんはけっこう小さいですよね。
スンジョ・ママのチョン・へヨンさんが163cmってプロフィールに出てるから、それよりも小さいと思う。
(だからなんだっていうんだ!)
なんでこんなことを今日は考えてるのかっていうと、
リダのファンミのチケットが来たから。
チケットを目の前にしてようやく「ハイタッチがあるんだよね~」ということが現実味を帯びてきて、
タッチの高さどれくらいかな~なんて思い始めてしまったから。
リダの身長が180cmだっていうことが、
今までどうでもよかったのに、妙に気になってきたのでありました。
リダ、秋の空くらい、高いかなあ?
ま、どっちみち「雲の上」だけど。