4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

3部作

K-POPにはまりだしてから、あまりドラマを見なくなっていたのだけど、

去年「イタKISS」をみてからまたちょっとドラマ戻りしている。

SS501が活動しなくなったこともあるけど。

暮れに「美男<イケメン>ですね!」を見たあと、

年末年始に「オー!マイレディ」を見た。

この2本に「オンエアー」をいれて、

「韓国芸能界3部作」と呼びたい(勝手に)。

「オンエアー」はトップ女優とドラマ制作の裏事情を、

美男ですね」はアイドルグループの裏事情を、

「オー!マイレディ」はアイドル俳優とミュージカル制作の裏事情を、

それぞれ見せてくれたから。

芸能界といえば日本の芸能界しかもちろん知らなかったけど、

(それも「表」からですよ。「裏」じゃなくて)

韓国の芸能界はなんだかいろいろと日本とは違うことがあって、いろいろびっくりする。

もちろんドラマだからいろんな面が誇張されたり作られたりしているんだろうけど、

ストーリーがファンタジー(現実味がない)であればあるほど、

状況設定はけっこうリアルでないとドラマとしては面白くないので、

どらまのそこここに、「実際にある話」がすりこまれているんだろうなあ、と思う。

そういううがった目で見ると、この3つのドラマは、とても面白い。

どのドラマも、人前では完璧にアイドル(スター)という虚像を作り上げていながらも、

実際には実に平凡で素朴な人柄であることを見せたり、

さまざまな圧力や確執に耐えながら生きる中で、

思いがけない出会いとエピソードをくりかえしながら、愛する人を見つけていく。

その愛する人が「ありえないだろ、それは」というところが、

一般人である視聴者に夢を見させてくれる「ファンタジー」なんだけど。

「オンエアー」のオ・スンア(キム・ハヌル)も、

美男ですね」のテギョン(チャン・グンソク)も、

「オー!マイレディ」のソン・ミヌ(チェ・シウォン)も、

恐ろしく尊大でわがままなキャラクターとして登場する。

ドラマに描かれたようなアイドル(スター)が本当にいるかどうかはともかく、

「スター」の描き方は、どれも似ている。

傍若無人だけど、心に傷を抱えているところも。

彼らを取り巻く事務所の問題解決ぶりとか、

ファンの暴走(どのドラマもスターのファンクラブが出てくる)とか、

執拗にねたを探す芸能記者とか、

その辺は本当に「ありそうな話」だ。

事務所はいろんなスターの秘密を握り、

それをダシに彼らを動かす。

美男ですね」には契約の話は出てこないが、

「オンエアー」と「オー!マイレディ」ではスターの契約話はドラマの展開の鍵を握っていて、

あまり事務所移籍というはなしを頻繁に聞かない日本の芸能界から見ると、

とても不思議な話だ。

オ・スンアのファンクラブは、スンアが移籍すると、

大事なスンアオンニの待遇についてファンクラブ代表が直談判にくるし、

A.N.JELLのファンクラブは、いつも事務所の前に陣取って、

出てくるか来ないかわからないメンバーを待つ。

ソン・ミヌのファンクラブは、ミヌのスキャンダル相手のユン・ゲファ(6歳年上でバツイチ子持ち)に

たまごを投げつける。

外見的には非の打ち所がないオ・スンアとソン・ミヌの最大の弱点は、「演技力」がないこと。

それを克服するために、オ・スンアはわざと「自分のキャラクターと違う」役を選び、

ソン・ミヌは「歌、踊り、演技の3つが必要な」ミュージカルに挑む。

お前の歌だけじゃだめだ、といわれたテギョンは、

グループのカムバックのために「新メンバー」を受け入れる。

この3つの話、単にドラマ好きというだけじゃなくて、

実際のそういうゴシップをちょっとかじっていると、

どれもこれも「ありそうな話」に見えてきて、3倍面白い。

いや、どのドラマのどの話が、どっかで聞いた話みたいだというわけじゃないんだけど。

「One Word」 by FTIsland ([オンエアー」 OST)

「Promise」 by A.N.JELL (「美男ですね」OST)

「Worthless」 by Siwon (「オー!マイレディ」OST)