「宮」というドラマは、私にとっては「ユル君」のドラマだ。
ユル君がどうなるか心配で心配でドラマを最後まで見たし、
John-Hoonにもどっぷりはまった。
もちろん、主役はシン君であり、チェギョンで、
ドラマはメロじゃなくてラブコメなんだけど。
「ユル君からみたら、『宮』はとっても悲しすぎる」
と、友人のシン君ファンから言われたことがある。
確かに。
ユル君の思いは最後までチェギョンに届かず、
結局は母のかかえた「恨」を背負って生きることになる。
でもこういうライバルがいるからこそ、
主役たちのハッピーエンドがより際立つのだぞ。
ミュージカルという限られた時間では、
ユル君の物語はどれほど描かれるのかわからないけれど、
祖父の遺言にしたがって結婚することになったシン皇太子とチェギョンが、
どうやって本当にこころを通わすことになるかがこのドラマのキーポイントなので、
当然のことながら、その話がメインに描かれるのだと思う。
その中で、皇太子に生まれた自分を不自由に感じながら、
だんだん成長していくシン君の姿が、
やっぱり普通に見ているとこころを打つ。
でも私は「ユル君」なんだなあ。
「ミュージカル 宮」の日本公演の主役がキュジョンと聞いたときも、
「ユル君は誰?」と真っ先に思った。
ユル君がチェギョンにストレートに思いを告げる潔さと
シン君の気持ちを揺さぶるようなしたたかなところがなければ、
このストーリーは面白くはないのだ。
ドラマのチュ・ジフン、ミュージカル初演のユノ・ユノに続いて、
キュジョンがシン君役にキャスティングされたことについては、
へえ、面白いなあと思った。
シン君と言うキャラは、いろんな面を持っていて、
チュ・ジフンではいかにも制約された中で育ち、さみしい思いをたくさん抱えた青年を描き、
ユノ・ユノにはトップアイドルグループのリーダーとして、
たぶん画面よりもナマの舞台でより発揮されるオーラみたいなものが期待されてたと思う。
皇族という生まれにしか表現できない威厳。
キュジョンには、「やさしさとあったかさ」かな?
チュ・ジフンともユノ・ユノとも違うシン君を期待されてるんじゃないか。
「ミュージカル 宮」の2人のユル君も全然違うタイプだ。
ミュージカル歴も見た目も全然違う。
それぞれのユル君にキュジョン・シン君がどうやって「らしさ」を出すのか。
それはもう、本当に見たくてたまりません。
・・・そっか、それが「手」なんだ~。
両方見せようって魂胆ですよね。
で、それでどっちかにはまっちゃった人に、
公演後半で「ランのシン君」を見せようっていうしくみですか?
でもってあの記者会見の歌をきいたら、
やっぱり「ランのシン君」もちょっと見てみたい・・・かもかも。
ぜひ、東京公演を。
東京でやれば行くのに~、と私の周囲でもけっこう言ってます。
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