4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

ミュージカル宮

1つ前のアップをみると、

2011年はキュジョンで明けて、キュジョンで終わっていたことがわかる。

リダに明け暮れていたような1年だったのに、

終わってみればそういうこと。

年も押し詰まって28日と30日に「ミュージカル宮」を見たことで、

いろいろあった1年も明るく華やかに閉じることができた。

その余韻は年が明けても続いている。

両日ともキュジョンが客席から登場するときの通路側の席だったので、

ほぼ50cmくらいの距離でキュジョンをため息とともに見上げることができた。

イ・シンという魅力的な役を得たことは、

キュジョンにとってとっても良かったことだろうと、

千秋楽の舞台を見ていて思った。

最初の京都公演から、ソウル―東京というスケジュールは組まれていたのだと思うが、

(たった半年間のことだし)

それでも最初の京都の反応がよくなければそのあとはなかったかもしれない。

キャスティングする側からみても、

キュジョンはシン君という役にとてもよく似合っていたという判断があったんじゃないか。

立ち姿、振る舞い、視線、どれをとっても、

キュジョンはイ・シンに見えたし、

それはチュ・ジフンと言う人が演じたイ・シンとはまた違って、

とても繊細な感じのするステキな皇太子だった。

28日は初めて見たので、ステージの両脇に出る字幕を追うのに忙しかったが、

30日の最終公演は、ほとんど字幕を無視してキャストたちの動き一つ一つを楽しむことができた。

キュジョンの声も28日より30日のほうがさらによくて、

会場の拍手も最初から最後までたくさんあって、

舞台も会場も「これで最後」というのがひしひしと伝わってきた。

最後にシン君とチェギョンの「Perhaps Love」になると、

それまであった宮殿や学校やチェギョンの家などの背景がすべてなくなる。

2人を取り巻いていたいろんなしがらみみたいなものがすべてなくなったようにも見えた。

私が見た2回の公演とも、チェギョン役はイェスルちゃんでした。

現役の高校生なのだとか。

最後までくったくのないチェギョンの愛らしいところと、

パパやママに会いたいという子どもっぽいところと、

好きな人と結婚したいという女の子らしいところの全部を、

かわいらしく演じた。

カーテンコールでキュジョンが彼女を「僕たちの末っ子です」と紹介したけど、

子役でもない役を18歳くらいで、それも海外公演なのだから、

あらためてたいしたものだと思う。

そのキュジョンは主役としてあいさつをしたけれど、

そのあとは涙が堪え切れなかったのか、

上を向いたり後ろを向いたり。

たぶん最後で3階席までいっぱいになって、

声援も拍手もいつもの倍以上に聞こえたはずだから。

2回も連続で見たのに、すぐ「また見たい」と思いました。

韓国ミュージカルの定番として、また日本に持ってきて欲しいと思う。

「今日は30日で、明日は31日で、その次は新しい年ですね。それで僕は26歳になります」

といったキュジョン。

26歳の彼がまた高校生のシン君の役をやるかどうかはわからないけれど、

もう一度くらいは・・・と思う。

最終公演は一緒に見るはずのお友達が風邪をこじらせてくることができなかった。

7列目という良い席だったので、せっかくの最終日にここを空席にすることはもったいないなあと思い、

開演15分くらい前に1階の最後尾に一人で座っていた人に、

「前の席が空いているので一緒に見ませんか?」と言って声をかけた。

若い方で、すごく喜んでもらえたので、

それで年の終わりにちょっと気分も良い。

「Perhaps Love」 キム・キュジョン&クァク・ソンヨン(京都公演記者会見より)

この5月の記者会見、私も見に行ったのだけれど、

このときのキュジョンと半年後のキュジョンは別人のようです。

もっと堂々としていて、もっともっとかっこよかったです。

本当にあこがれの皇太子のようだったのに、

カーテンコールになって、主役なのにどんどん端へ行ってしまうキュジョンが、

すごくキュジョンらしくて。

その後のアンコールでは「歌って!」という客席の声に、

「Yesterday」を会場と一緒に。