4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

新人

デビュー(debut)というフランス語は、

新人が公の場に初めて登場する、という意味らしい。

リダは「警告」「Kokoro」「Brake Down」、

そして今回の日本ソロデビューと4回目のデビューを迎えた。

昨日の横浜のステージでも、「新人なのに・・・」といって照れ笑いをしていたけど、

期待されているのは新人らしいスマッシュヒットとかいるレベルではなく、

いままでにない「ブレーク」であるはずだ。

10万枚が一つの目安ではあったと思うけれど、

日本でヒットといえば50万枚とかいうレベルなので、

数字的にはまだまだこれからというところだろう。

歌手キム・ヒョンジュンと俳優キム・ヒョンジュンはぜんぜん違う。

昨日のステージ一つを見ても、

ワイルドな「Brake Down」から始まり、

大人のイメージの「Please」、甘くてかわいい「Kiss Kiss」、

語りかけるようなやさしいバラードまで、

本当にいろいろな面を見せる。

リダは本当に入口の多い男だ。

だから、中へ入ってみると「思っていたのと違う」=意外性に驚く。

人によっては歌っているより、しゃべっているときのリダがいいというし、

カメラに映っていない(と本人が思っている)ときに見せるちょっと無愛想な感じがいい、

という人もいるだろう。

どのリダがいいかは、ファン同士でもかなり論争になる。

同じ人をすきなはずだよねえ、と思うこともある。

でもそこにいるリダをみたら、どんな口もふさがれてしまう。

っていうか、ぽかんとあいた口がふさがらないというか。

つい自分が10,000分の1であることを忘れる。

私はこれまでけっこうな数の韓流スターをナマで見ているけど、

いわゆる「スターオーラ」っていうのとは、またちょっと違うんですよね。

なんていったらいいか。

ペ・ヨンジュンさん、イ・ビョンホンさん、

このレベルは間違いなく「スターのオーラ」全開。

特殊バリアがあって一般人には近づけない雰囲気がある。

リダはアイドルらしく、とってもキラキラしているけど、

そういう近寄りがたいオーラではなく、

つかもうとすると逃げていく、手が届きそうで絶対に届かない、

そういうもどかしさを感じる。

で、リダを取り巻く数字が大きくなっていくたびに、

どんどん遠くなっていくような焦燥感がある。

でもたぶん、その数字がどんどん大きくならなければ、

彼がもっと頻繁にこっちに近寄ってくることがないのだろう。

あ~、私、昨日のプレミアムイベントの感想を書こうと思ったのに。

なんでこんな話になったんだろう。

昨日、センター席の結構前のほうでまっすぐな視線の先に

「Brake Down」を踊るリダを見つめながら思ったこと。

ジャンプするとき、けっこう高く上がるし、滞空時間が長い。

ステージの両サイドのアリーナ席のほうに行って、

ファンがのばした手を取ることも、取らないこともあったけど、

その加減が絶妙だなということ。

あの会場いっぱいの悲鳴は、結構ライブを盛り上げる。

どうやっても届かないリダの代わりに、

空から降ってきた銀と金のテープ、頑張って何本かつかんだ。

国際フォーラムの5000人とはまた違うパワーが、

横浜アリーナの10000人にはあったかもしれない。

その10000人の女(たぶん。いくらか男がいたって薄まるだろう)、

20000の瞳、10万の指がたったひとりのリダに向かうなかで、

あんなにキラキラしているんだから、

リダ、やっぱり並みの新人ではない。