4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

心地よい語感

歌詞のことをあれこれ書いたついでに、

忘れないうちに書いておこう。

「HEAT」の歌詞を検証。

稲葉さんの歌詞を、わたくしごときが改めて検証するなんて、

おこがましいのです、感想とでもいいますか。

まず、どこにも「愛してる」だの「好きだ」だのという

言葉が入っておりません。

でもそういう気分はぷんぷんしている。

そこが詩の力でしょう。

そして韓国の曲にはあまり見られないのですが、

風景というか季節感がいっぱい。

「熱い砂」というだけで、

夏でそこは海があって、肌をいっぱい露出した若い男女がいっぱいいることが想像できます。

「ボク」の「キミ」への気持ちを一言も言わないけれど、

早すぎる鼓動 知られたくない

なんてちょっと軽く見られたくないというそぶりも見せながら、

風のなかふりむいて キミの髪がゆれる

それだけで相手の女の子がとってもタイプで、気に入ってることがわかります。

女の子の髪が長いだろうことも、たぶんちょっと軽い茶色な感じも。

愛してるのかどうかはわかりません。

今宵限りって感じもします。

時間はあるようでないから

遠回りはしたくない

と、言っていますし。

今宵チャンスだ、と思っていることは間違いないでしょう。

これからもずっと一緒にいるつもりの彼女なら、

焦ることはないのに。

ずっとそばにいるよ、僕は君のものと言われるのもいいけどねぇ。

なんかそうやってかっこよく遊んでくれるのもリダらしくも感じるのは私だけでしょうか?

全体的に規則正しくというわけじゃないですが、

ポイント、ポイントで韻を踏んでいて、

耳に心地よいなと思います。

乱れる宵(よい)

気づいているかい

もう迷わせない

夢の始まりの匂い

High High

Yai Yai

サメナイデ 

行かないで

HEAT

BEAT

言葉遊びかもしれないけれど、

その語感が何とも言えず残るんです。

そしてその短い単語の向こうに、ばぁっと世界が広がるようじゃなければ、

良い詩とは言えません。

最初に聞いたときは「? リダ? B'z?」という不安がよぎりましたが、

今はそれを超えて、「HEAT」という曲として歩き始めたんではないかと。

どういうことかというと、

他のリダの曲はともかく、

これはカラオケで歌えるよ、とでもいえばいいでしょうか?

リダではなく、私が歌ったって、

すぐそこにリダがいるかのように思えてしまうはず。

リダといた2012年の夏を思い出せるはずだからです。

「HEAT」 by Kim Hyun Joong