CNBLUEを初めて見たのは、2010年の11月、さいたまアリーナ。
SBSの周年記念のK-POPのイベントで、
ジョンミンとKARAのギュリ、BBのテソンがMCを務めた。
昨日とはちがって、天井をあげた500レベルまでいっぱいの客席で、
CNBLUEが登場し、1,2曲演奏したところでの、ヨンファのコメントが印象的だった。
「この会場、大きすぎる」
それまでインディーズバンドとして、
路上や小さいライブハウスを中心に活動してきたCNBLUEにとって、
初めての大きなステージだったのだと思う。
日本のK-POPブームも盛り上がり始めたころでもあったので、
あまりの広さ、あまりの観客の多さ、声援の大きさに、
ちょっとたじろいだ雰囲気があって、
ちょっとやそっとの演奏はかき消されちゃいそうな感じだったけど、
それに負けなかったこと、それまでのライブ活動で体得したライブ感とでもいうか、
観客にのせられてもっといい演奏を聞かせることができるようになって、
CNBLUEっていうバンドは人気が出たんじゃないかと思います。
さいたまスーパーアリーナは、バンドの演奏をちゃんと聞かせようとするには、
確かに大きすぎる。
それでも関東だったら1万は軽く集まるリダのファンでは、
ほかの都市のようにこじんまりとした会場ではできなかったんでしょうね。
リダがのぞんだそういうライブが見たいけど、
そうされたら、チケットが取れないかもしれないし~、というジレンマが、
昨日のライブにはついて回ったかな。
リダが見たい、会いたい、一緒の時間を過ごしたい。
そういう人にはかなり満足な時間だったのでは?
“通訳”も一応ちゃんとしてたし。
おそらくリダも、通訳さんがとまどうような「リダ語」を話さなかったのでは?と思う。
「リダ」がいいのか「ヒョンジュン」がいいのか、という問題というよりは、
「ライブ」がいいのか「ファンミ」がいいのか、という問題だったのでは?と思います。
初めてとはいえ、バンドを引っ提げてのライブとしては、
かなり消化不良だったのではないでしょうか? ねえ?
これからもずっとバンドを地道に続けていきたい、というのなら、
一緒にその成長を見守っていきたいかとも思えるのだけれど、
「次はダンスもやります」みたいなことを本人が言っている以上、
なんかこう、難しいかな?という気もしてしまうのですが。
音楽は理解しなくても、リダを理解してればいいや、的な。
だって、そうすると見守っているファンは、
「うちの子の学芸会の舞台を、手に汗握って見守る母親」
みたいになっちゃいそうで、怖いんですもん。
私、プロのステージを見に行ったはずですけど。
ん~、感想が難しいな。批判に聞こえそう。
見せたいもの、見せられるものだけを並べるのは、素人。
見ごたえのあるものにするには、当然ステージ全体の構成や見せ場をつくる演出のちからが必要だし、
会場をもっとノセていくなにかも。
でもライブは、ステージ上だけが盛り上がっても、
会場だけが先走りしてもダメなんですよね。
同時多発進行というか、
終わったときの達成感が、ステージと客席で同じ温度でないと。
まあでも、「ハコがおおきすぎるから」、
いろんな体温の人がいるのでしょう。
遠すぎてリダの体温が伝わりにくかった場所もあるでしょうし、
ステージから一番近い席は、どうやらFC優先席ではなかったようですし。
オープニングの「HEAT」から3曲めまでまともに声がでていなくて、
見ているこっちが「あれ?大丈夫?」と思っているのに、
一度引っ込んでしまうリダ。
本音を言いながら、会場と一つになっていきたいのなら、
その空気ができるまでは、居続けたほうがよかったんではない?
最初から飛ばして、ノッていこうと思っているこちらが出鼻をくじかれた感じでしたが、
せめてあそこは延々(2,3分かな?)VTRを見せるんじゃなくて、
せっかくだからDOWNHELLのみなさんの演奏を見せるのもアリだったのでは。
そこから1曲ずつトークがはいって、リダの曲紹介が入るのも、
ちょっと(かなりですけど)拍子抜けした気分になりました。
生バンドだからこそ、みんなが知っている曲をどんどん続けることもできたはずなのに。
生半可な体力じゃないってことくらい、みんな知ってるし、
リダ、せっかくだからサッカーのように90分とはいかなくても、
最初からせめて5,6曲は飛ばそうよ。
もしかして、会場のファンがそれで酸欠になることを気づかってくれた?
(実際、私のお友達は、去年ROMEOの40分くらいのスタンディングで過呼吸気味になりましたが。)
まだあるけど、とまりそうもないので、
今日はここまで。
そうだ、この話は深く言うと突っ込まれそうだから、さらっと行くけど、
「Love Like This」はやっぱり「マンネの曲」だ。
Steven Leeさんがマンネの声を気に入っていた、という話(ほんとかどうか知らないけど)も、
うなずける。