4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

君も僕と同じならば

「君も僕と同じならば」

を歌い終わった後、リダは、

「この歌を歌うときは、気持ちがいい」

と言った。

私も、この曲を聞いてる時は気持ちよかったよ。in さいたまスーパーアリーナ

もともと、初めてこれを聞いた時から、

この曲はリダに合ってるなあと思っていたし、

事実、歌いやすそうだった。

歌いやすいから、気持ちもぐっとこめられたような気がする。

ファンとのふれあいというか、希望にこたえることが、

今回のツアーのリダのテーマだったようだけど、

ほかのK-POP歌手たちに比べて、リダほどファンの分類が細かい人もいないだろうから、

どこに焦点をあてるかっていうのは難しいだろうなあと思う。

何かを作るとき、ターゲットがぶれると、

できあがりがぶれるんですよね。

服を作るとき、こういうタイプの人に着てほしいというのが明確かどうか、

曲をつくるとき、誰のために歌うかが見えているかどうか。

誰かを思い描いてつくられないものは、誰に琴線にもふれることはない。

だから、何かモノを作るとき、

みんな必死でマーケティングをするんです。

こういうのを好んでくれるのは誰なのか。

こういう人に好きになってほしいなら、どうしたらいいのか。

リダのいうところの「ファン」があまりに幅広くて、

照準を合わせづらかっただろうな、というのが今回の感想です。

ならば、である。

リダは自分のやりたいことをとことんやるべきだった。

おそらくいろんな「分類」のファンも、

やりたいことをやっているリダのことは大好きだと思うから。

ファンサービスが不要だとは思わない。

リダの持っているいろんな魅力を

ちょっとずつ小出しにして、こっちを向いてくれたら、

たぶんそれで満足なんだろうと思う。

あまりに大きな「ファン」というひとくくりを大事にするあまり、

結局いろんな方向を見すぎた、そういう感じがしています。

今回は初めて、2年の歳月を待っていたダブルのリダペンに、

ちょっとプレゼントをくれました。

まだあのくらいじゃ満足できないっていうペンも、きっと多いでしょう。

私はリダは多才な人だけど、

器用な人じゃないと思っています。

マンネみたいに、会場が盛り上がったら、

スタッフに音源を探させて、iPodにいれた音源でも

その場で歌っちゃうというような瞬発力はないと思う。

ファンを喜ばせたい、応えたい、という気持ちは一緒だと思うけど、

でもそれはマンネならではの魅力であり、リダとは違って当然なのだ。

もう一つやっぱり、

2012年、日本のリダファンにとっては、

「HEAT」という曲は本当に大事な曲だったと思う。

日本のファンががんばってがんばって、

オリコン1位をプレゼントした曲だ。

オープニングにこれを持ってきたのはわかるけど、

声が出てなかったのは残念だし、

バンドのステージをやるにしても欠かせなかったのではと思うし、

どうしてアンコールに入れなかったかなという思いがぬぐいきれない。

CDでは繰り返し繰り返し聞いた曲だけれど、

日本でそれほどこれを披露する場はなかったはずだし、

この曲では、会場をもっと一つにできたのでは?

昼夜、2回公演であれば、昼よりも夜、

数日あるツアーなら後半に向かって徐々に上げていくリダだし、

昨日の失敗を明日は取り返すリダだから、

これからいろんな面が変わっていくのだろうと思う。

変わるといっても改善、じゃなくて、変化、でしょうけどね。

そこだけにとどまらないことが、リダの一番の魅力でしょう。

リダも私と同じならば。

B型の性格ってのは、終わったことは終わったこと。

明日は明日の風が吹く、だよね。

ライブは賞味期限その日限りの生ものだし。

「君も僕と同じならば」 by Kim Hyun Joong