K-POPの曲のタイトルっていうのは、
日本語で見るとちょっと「?」っていうのがけっこうある。
SJのカムバックのダブルタイトル曲の「シャツ」もそう。
ドンへの作った曲で、女が好きな男のシャツ姿を歌ったものだそうだけど、
Tシャツ着ているより、シャツ姿の評判がいいってことを彼は知ってたってわけだ。
言わせてもらえば、シャツが重要なんじゃなくて、
シャツの中にあるものが意味があるんだけどね。
誰が着たっていいわけじゃないし、どんなシャツでもいいというわけじゃない。
長袖であること(サラリーマンの着る半袖は×)。
腕が長いこと。まくり上げた袖口から先が長くないと。
適度に胸板があること。
タテのシワより、横にシワができるほうがセクシー。
透けないこと。
シャツインは最近ではダサいと言われがちだけど、
(韓ドラではどういうわけかシャツインの男が多い)
胴回りが引き締まっていなければ、そもそもシャツインなんて無理。
似合う人が着れば、何色でも花柄だろうとチェックだろうとかまわないが、
シンプルなほど、顔の良さが引き立つってことも忘れないで。
ブランドとか値段にはこだわらない。
体のラインがきれいならば、どんなシャツでも着こなすはず。
あれどういうわけか、太っているとどんどんパンツからシャツがはみ出してくるものだ。
シャツのボタンは全部とめようが、3つはずそうが勝手だが、
肝心なのは襟の上にちゃんと首があることだ。
まあ、それくらいのことを踏まえたうえでの「男のシャツ」なわけだが、
誰もが着るものであって、誰にでも似合うというわけでもない。
久しぶりに10人で歌うのを見て、
正直、「わ!多い」と思った。
5人のグループが2組でコラボしているようなものだから。
SJはその人数を生かして、3人ずつになったり2人になったり、
1人が歌って、ほかのメンバーがバックダンサーになったりする。
「Shirt」で一番よかったのは10人が横に一列に並ぶとこかな。
もう壮観。
友人がSJのカムバックを見て、
「男の色気がある、凛としてて」
と言った。
色気ねえ、と思ったけど、なるほど20代そこそこのアイドルにはないものがある。
もう10年も芸能の世界で生きてるグループだから。
それなりに見せる技も、自信もあるだろう。
メンバー全員ではワールドツアーをやったけど、
兵役に行ったり、演技をやったりミュージカルをやったり、日本でツアーをやったり、
まあみんないい年だからそれなりにプライベートもいろいろあったりするんだろうけれど、
何でもみんな、次のひきだしの中身にしないと。
一度別れて再結集して、違うものをつくるのではなく、
グループでありながらいろいろやってきただけあって、
誰かに演出されるのではなく、自分たちで自分たちを演出する技量も出てきたし。
「Shirt」はドンへが曲作りにかかわり、ウニョクとシンドンが振り付けをしたということだけど、
今までみたいに、息切れのするような派手なダンスではないが、
これからもSJらしさを守りながら、無理なくかっこよく歌い続けていく曲になったなあという感じがする。
アルバムのほかの曲もちょっと聞いてみたけど、
一人ひとりの違う声がよく生かされた曲が多いように思う。
これからも長く続けるには、ダンスのステップが衰えないことももちろん大事だけど、
いつまでもシャツをかっこよく着られるグループであってほしいかな。