今年最後のライブ、BIGBANGの東京ドーム公演に行ってきた。
正確に言うと、25日の公演が追加公演なので、もともと26日はドーム初日???
でも2日目。
正面の22番ゲート前はいつもごった返しているけど、記念に1枚。
どのグループが公演しても、「がんばろう!日本」の横断幕までもが応援しているように見える。
学校も冬休みに入っているせいか、もともとドーム初日だったせいか、
2階スタンドのてっぺんまで本当に満席。
そしてDVDの撮影も入っているとあって、メンバーもかなりの盛り上がり。
会場に一目でBBのファンですとわかるスタイルが多いだろうとは思っていたが、
意外にも男子が多いのに驚いた。
JYJのライブでも「男の声ちょうだい!」とメンバーにいわれて、
「うぉおおおお~」という雄叫びを聞いて、「わあ、けっこう来てるんだ」と思うことはあるが、
それどころではなく、そこここに男子がいる。
それも群れをなして、グッズのシャツを着こんでいたりする。
私の席の前の列なんか、6人はいた。
そもそも前の列は男女3組のカップルだったし。
席は相変わらずこれくらいの上空で、
1塁側2階スタンドのホーム寄りだったので、
このライブに限っては全体が見渡せるこの位置はなかなかだったように思う。
センターステージに四方から照明を当てるためにたてられた鉄塔はかなり邪魔に思った人が多かったと思う。
前座が出る、というのもバンドじゃないのにめずらしいかな。
今回はまだデビュー前の「iKon」というグループが最初に2曲歌いました。
あれ?WinnerっていうのがYGの新人じゃなかったっけ?とおもって同行の友人に聞いたら、
前回のツアーはWinnerが前座で、今回はiKonなんだとか。
う~ん、ダンスのキレとかがまだまだです。
でも、デビュー前にこの満席の東京ドームはすごいでしょ。
今回の日本ツアーはアルバムの発表がないままでのツアーだったそうで、
そのおかげでというか、最近の曲を知らない私でも知ってる曲、聞き覚えのある曲が多くて楽しめた。
5人ぐらいのグループだとだいたい個性豊かな、というか方向性の違うタイプで構成されるが、
BBもその例にもれず、かなり一人ひとりが個性的だ。
ライブっていうのは結局のところ「歌のうまい子」が持っていくものだが、
その例にもれず、随所でD-LITEのうまさは光っていた。
見る前は超HIP-HOPなG-DragonとSOLだけが目立つのかと思っていたけれど、
歌がうまいって本当にすごいわ、と思う。
G-Dragonは、彼のちょっとした動きだけで、会場の空気を変える雰囲気を持っている。
そういうのを韓国風に言うと「カリスマ」というのかもしれないけど、
まあ、彼のパワーというか、彼を崇拝するファンの熱気というか、
そういうものがハンパではなかった。
声とか、そういう雰囲気がちょっと私の好みとは違うのだけど、
まあ、確かに彼が動けば、風の向きが変わるだろうということはわかった。
T.O.Pの独特の声は、BBというグループの色付けをするのに欠かせないのだと再認識。
機械の音のようにさえ聞こえるrapだけど、彼が自在にBBらしさを色づけしていくのは、
見ていても聞いていても楽しい。
V.I.は日本ではお笑いでのおしゃべりのイメージのほうが強いけど、
ライブではさすがにBBの一員であることを証明して見せてくれた。
どこが見どころなんだろう?と思いながら見ていたが、
その見せ場は最後にやってきた。
BBのライブでは「最後の曲」が終わってから「アンコール!」の掛け声は起きず、
会場のあちこちから歌声が聞こえはじめ、
それがだんだん調和してひとつの歌声になったところでアンコールが始まる、のだそうだ。
この日も、「My Heaven」を会場全体で歌ったところでアンコール開始。
スンリがDJとしてかっこよく登場し、メドレーでつなげていい感じで盛り上がったところで。
曲が途切れた。
初めて見た私にはそれが演出に見えた。
でも違ったらしい。
スンリが、「僕、STOPボタンを押しちゃった」と、自分で白状した。
ステージの先端に散っていたメンバーもダンサーさんたちもどうするか顔を見合わせるなか、
会場もざわつき、スンリが「はじめから!」と言いだして、
ほんとにストップしちゃったんだ、とわかる。
そして本当に最初のコメントから(台本通りに)やり直して、爆笑。
いや、ここのグループのマンネもすごい。
DVD撮影しているその日に。
DVD、どうするんだろう~。編集しちゃうんだろうなあ。
会場のファンの声に応えて、これをアカペラで歌ったテヤン、かっこよかったです。
まあ、テヤンのカッコよさはいたるところで見られたけど。
結局のところ、一人ひとりがみんな「見せ場」を持っていて、
それでグイグイ引っ張っていくライブなんだなあと思った。
実はここのところ、BBの方向性を決めるG-Dragon勢いが前ほどないなあと感じていたんだけれど、
それは彼が前のような哀切に満ちた曲を作らなくなっているからかもしれない。
BBイコールHip Hopというイメージも強いけど、
わ、こんな歌作っちゃうんだという意外な「女々しさ」のほうが際立っていたように思うのに。
それと、以前はほかのK-POPアイドルたちと同じように「歌って踊る」というイメージがあったけれど、
今回見て、まず思ったのは、「踊らないんだ~」ということ。
踊れないというよりも、もはや踊る必要がないのかもしれないが。
それだけにGDの曲あってのBBという面もあるので、
こうやって表現しながらそっちもやるっていうのも大変だろうとは思うけど。
会場に男子が多い理由も何となくわかってきた。
いわゆるアイドルのように必要以上に女に向けて媚びるところがない。
普通に「女にもてたいでしょ」くらいのいきがるカッコよさに満ちている。
間があいたということもあって、次に出すアルバムの方向性というか、「色」は重要であると思う。
それによってファンの意見がどう分かれるのか楽しみでもある。
いい曲が出たら、また次も見てみたいかな。