3人の友人の間を回って私の手元に帰って来た。
で、また読んでしまうわけですが。
花沢類というキャラクターは、回を追うにつれてだんだん魅力的になる。
それは彼が高校生から大学生という、
たぶん男の子にとって一番変わる時期にあるからかもしれないし、
漫画の連載とともに役割の比重を増し、
道明寺司という強烈なキャラに対抗するほどの存在感を示すからかもしれないし。
花沢類というキャラを一番表現したのは、やっぱり小栗旬だったと思う。
類のちょっと浮世ばなれした感じを、彼はよく出していた。
ユン・ジフというキャラは、もう少し人間的だ。
韓国版の類をキャスティングするにあたって、
キム・ヒョンジュンに対して、花沢類の比重をもう少し重くするという
制作側からの申し出があったという話も聞くし、
その通り、ユン・ジフには「両親が“自分のせいで”亡くなった」という重要な背景が新たに作られた。
それで花沢類よりもユン・ジフは少し暗いというかトラウマを背負った少年になった。
原作でも花沢類の両親っていうのは確か出てこなかったと思う。
そのユン・ジフが初恋に破れて、クム・ジャンディへの気持ちに気づくまでを、
韓国版は原作よりも少し細かく描いている。
何度も何度も、「クム・ジャンディ、なんでユン・ジフにしないかなあ?」と、
見ているこっちがあきれるほど。
結局原作どおり、ユン・ジフは、
(おそらく)生涯にわたってクム・ジャンディを見守る役割を背負い、
初恋も2度目の恋もかなわないのだけど、
それでもどれだけ多くの女子にため息をつかせることになったか・・・。
(っていうか、ジフ先輩、フリーだなあっと)
「僕の頭が悪くて」 Acoustic Version by Kim Hyun Joong
・・・なんてのを聞くと、またため息。