韓国では「歌手は歌がうまくないといけない」らしく、
「俳優は演技がうまくないといけない」らしい。
まあ、もっともなことではある。
「歌の上手くない歌手」や「演技の下手な俳優」も、
立派に職業として成り立つ日本が変なのでしょう。
私がいまだに「オペラ」という芸術にはまれない理由に、
「だって、今にも死にそうな姫が、ものすごく太ってたりするんだもん」
というのがあるが、
まあ、見た目ってけっこう大事って言うのはどんな分野でもあると思う。
最近日本も韓国も「グループ」が流行りなのは、
一人だとその人だけの魅力で好き嫌いがでるけど、
何人かいれば、その中の一人は誰かの好みだったりするからかも、と思っている。
一人にはまってくれれば、グループにはまってくれるかもしれないしね。
だからといって、10何人もいるのはちょっとなあ。。。。
イケメングループとして売り出したSS501は、
ずいぶんとその音楽性については、あれこれ言われた、らしい。
で、あちらでは(日本でもか)、バラードをしっかり歌えるというのは歌唱力の見せ場であるらしく、
彼らもファーストアルバムからバラードをいれてきているけど、
スペシャルミニアルバム「FIND」を出したころは、けっこう自信もついてたのかなと思う。
アイドルグループの曲らしからぬ弦楽による伴奏で、けっこうドラマチックな展開というか、
私は「なんか壮大なドラマの主題歌っぽい」と思いましたが。
よく韓国の俳優が「いつも違う面を見せたい」というのですが、
歌手たちも同じなんだなあと思いました。
ミニアルバム「FIND」では「君は僕の天国」のようないかにもSS501らしい曲とこれと、
リダの「ありがとう」をいれています。
ファンとしては「いかにも」というのは安心できてわかりやすいのですが、
あまりに違う、たとえば180度違うものだと、ちょっと不安になったりする。
その辺、SS501の展開は「へえ、こんなこともできるのね」というくらいにおさまっていて、
ファンもついていきやすいように思います。
ああ、うまくなったよね~と、ちょっと安心できるあたりが、良い。
MVでも彼らは得意の踊りを見せず歌うことに専念してます。
バラードは、速いテンポの踊る曲と比べてごまかしがきかないという点で、
「歌唱力」をアピールしやすいのでしょうけど、
「歌を聴かせたい」ということが伝わる作りになっています。
ただし、踊らないとより「イケメン」であることをアピールするなあとも、思える。
モノクロだからよけいに。
モノクロって、ごまかしようがないんですよね。陰影で凹凸がはっきりでるし。
そして曲としては、ヨンセンの独壇場みたいな歌い上げる曲で、
でもそこがひきたつのは、他の4人の声がやっぱり甘いからで。
ヨンセンはこれをこの前のアジアツアーのタイ公演でソロで歌ったようですけど、
ちょっと、ってか、ものすごく衣装がイケてなかったので、すごく惜しかったなあと、
個人的には思いました。