韓国ドラマでは、けっこうな有名歌手やグループの曲が何曲も使われることが多い。
1つのドラマのOSTを買うと、それだけでも今のK-POP界や歌謡界の主流というか、流行がよくわかる。
日本のドラマだと1つのドラマで記憶に残る曲はたいてい1、2曲で、
たいてい主題曲やエンディング曲で、それが繰り返し良い場面で使われる。
韓国ドラマでは、登場人物ごとにテーマ曲があって、
いろんな場面でそれを使い分けたりするので、名場面によって違う曲が思い浮かんだりする。
ドラマの演出として音楽を上手に使っていると思うし、
ドラマが日本やアジアに輸出されることで、歌手たちも有名になっていく。
ちょっと、あ、これいいな、と思うとついアルバムを聴いてみたくなる。
FTislandという高校生グループは韓国では有名グループで、日本の雑誌にもよくでてくるけど、
彼らの曲は「オンエア」というドラマを見なかったら聴いてなかったかもしれない。
「一つの言葉」by FTisland ドラマ「オンエア」OSTより
主役たちが30歳を超える大人のドラマだったのに、
この高校生たちの若い声とのびやかなサウンドは、とてもドラマを盛り上げた。
もちろん、FTislandがうまい、ということもあるけど、
いくつになってもロマンスのはじまりというのは、
気分を高校生くらいにしてくれるもんだということかもしれない。
「君にいえなかった一つの言葉、愛してる」
というなんとも甘酸っぱい気持ちは、ドラマの中ではそれぞれに仕事をしながらも、
好きな相手に対してまるで子どものような登場人物たちにぴったりしていた。
下手に大人の歌手の曲をもってこなかったセンスは買いたい。
「イケメンですね」というドラマが日本でも放送されるので、
最近、チャン・グンソク君とFTislandのイ・ホンギ君、CNBLUEのチョン・ヨンファ君をあちこちで見かける。
いわゆる韓流スターたちよりさらに一世代下の彼らを、「Hanako」でも取り上げていた。
いままで韓流には見向きもしなかった20代むけにも、じわじわと浸透してきているようだ。
なにしろルックスもかわいいし、歌もうまいし、そろいもそろって背も高い。
背が高くて、手足が長いのは韓国ではアイドルとしては「普通の条件」だ。
歌が上手いことは歌手としては「最低条件」。
日本では、どれかが欠けていても、どこかピンポイントでツボにはまるか、
あるいはトークがとてもおもしろければ許してくれるが、
韓国では「完璧」を求められるからな~。
FTisland、まだ5人の顔と名前を覚えるまでにはいたっていない。
っていうか、K-POP、手を広げすぎると大変なことになるので、ぐっと堪えている。
「イケメンですね」を見たら、きっとまずいことになるだろうな~。
でも、この1曲で実力は十分わかってるからね。
ナマFTisland、そういえば見たんですよね。
さいたまアリーナで。
「恋歌」のイベントでした。
この曲「一つの言葉」を歌いました。
ほんと若くてびっくりしました。