制服ってのはけっこう残酷なもので、
みんなで同じものを着ると個性じゃなく欠点が出てしまう。
スタイルがよくきれいな人も普通に、
そうじゃない人はそうじゃなく見える。
だからみんなとおんなじモノを着ていたら安心、
制服はないけど、制服みたいな服を着ていたいっていう今どきの感覚が、
なかなか理解できないんだけど。
背が低いのも手足が短いのも、みんな強調されるし、
似合ってなかったら致命的だ。
学校の制服はまだいい。
年齢幅がせいぜい3歳だから。
会社の制服は困りますね。
20代から50代まで同じって言うのは、かなりキビシイものがあるでしょう。
でもみんな同じっていうのはけっこう迫力ありますね。
一人ひとりはそんなパワーがないのに、なんか違うパワーを感じたりもします。
「誰にでも似合うようにつくると、誰にも似合わなくなる」
って言う話を、以前アパレルの社長さんから聞いたことがある。
だからそれぞれのブランドは「こういう人に着せる」というのをある程度想定して、
そういう人に似合うように、あるいは着て欲しいと思って作るんだそうだ。
なので、そもそもそのブランドが想定してない人が着ると、
どういうことになるかはわかりやすい。
もちろんブランド側では、「やめてください」とは言わないでしょうけど。
そのブランドのイメージを壊すような芸能人には着て欲しくない・・・・、
と思ってるところだってあるはず。
反対に、「着せ甲斐」のあるスターには、「着て欲しい」という依頼が殺到するはず。
5人がそろって「同じ」服を着るのは珍しいかな?とおもってこの写真を見ていた。
「うわ~、同じだ~」
というのが私の第一印象ですが、これソウルのアンコンで着ていた衣装だそうですね。
いつも同じイメージの服でもディテールがちょっとずつ違ったりするんだけど、
これはまったく、ポケットチーフやベルトまで一緒ですね~。
いままでにもまったく同じ服だったことはあるけど、
コンサート用の「街では着られない衣装」じゃなくて、こういうスーツはめずらしいかな。
ネックレスが違ったり、シャツの出し方が違ったりはしてたように思う。
彼らくらい同じような背丈で、同じくらいの体型だと、
着方まで同じだとかえって迫力がある。
大人になって人と同じ服を着るということはめったにないので、
こうやってまったく同じ服を着るってなんか気恥ずかしくないかな?
なんて心配したりしてしまう。
ちょっとずつ違う服のときは、
自分のよりはあっちのほうがよかったなって思うこともあるんだろうか、とか。
それにしてもこういう格好だと、
「SS501は永遠に5人で1つ」っていう感じもしますね。
あれ、もしかしてそれを強調したかった?
今この時期に?
深読み、しすぎ?
そういうえば制服って、「個性」よりも「まとまり」を大事にしますよね。
私たちはみな同じ目的ですっていうメッセージを発信してるというか。
だからこの衣装が意図的なのか、たまたまなのか、気になってしまいます。