4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

東京ドームって・・・

東京ドームではジャイアンツ戦を見たことがある。

マイケル・ジャクソンも見た。

イ・ビョンホン・ファンミーティングで4万人の女性も見ましたよ。

でも今日は、それまでにない別の空間だった。

席が埋まらないんじゃないか、と言う不安は、

先週の京セラドームで払拭されてました。

大阪公演が今日の東京ドームの公演をかなりあおったと思います。

1週間という間の時間に何が変わり、何が同じなのか。

その期待がとっても大きかったと思う。

大混雑していてグッズ売り場にもまともにたどりつけない中、

自分の席につけたのは5時40分ごろ。

開演予定20分前。1塁側2階スタンド席。

こんな感じでした。

右に見える黄色いのがライトのファウルポール。

dome

ここが意外とよかった。

もちろんアリーナの「近さ」はないのだけど、

とにかく座ったままでけっこう近くに見える。

正面のスクリーンは最近の技術でとても鮮度がいい。

開演10分前ごろ下の席が騒がしくなり、何かと見回すと

アリーナの外側の通路を数人のスタッフとともに歩くSAM(TRF)を発見。

今回も彼がコンサートの構成を担当したようです。

まあ、当然といえば当然だけど。

ドーム公演では野球場でいうセンターにステージが作られることがほとんどだけど、

今回は中央にメインステージ、そこから四方に向かう花道。

見えにくいといわれるアリーナの後方も内野スタンド席も外野席も、

どこからでもまんべんなく3人が見える会場になっていました。

中央ステージはセリ上がり回転するし、花道の先の小さいステージにはクレーンがあって、

歌いながらアリーナ上空を旋回する。

会場中を走り回る3人を同時に見ることはできないけど、

必ず誰かを近くに見ることができる。

おそらくDVDが発売になると思うが、

1つの画面では絶対に再現できない「多次元空間」がそこにあった。

(まじめな話、ファンを舞台に上げたのとか、彼女の着ていたミッキーマウスの服とか、

いろいろDVDにするには問題ありそう・・・と隣にいた友人の弁。確かに。)

正面からしか彼らを見せないのじゃなく、四方八方からくまなく見せる。

同じ料金のチケットを買ったファンにはありがたいけど、

こんな舞台に立つほうはたまらないかな、とも思う。

背中にさえ気を抜けないわけだし。

どこからでも見せる自信と野球場を走り回るだけの体力がなければできないステージだろう。

しかも「生バンド」。

衣装も黒と白を基調に、ジーンズとTシャツもふくめて、限りなくシンプル。

つまりそれは「歌を聴かせるためのステージ」であったと思う。

東京ドームはそもそも「野球場」だから見たいという大勢の観客を一度に集めることはできるし、

ドームでやるということが歌手にとって一種のステイタスになることは事実だが、

音響は悪いし、変な柱はあるし、真っ暗にはできないし、

大きいだけに適当な構成・演出では間に合わないし(それだけお金がかかるし)、

ここほど歌手にとって条件の悪い会場はないと思う。

でも、今日は完璧に、彼ら3人の上手さを見せるための場所になっていた。

2人はどうしていますかとか、3人だけでやることがどうのとかいうこととは別の世界の、

歌がうまい3人の歌手のデビューステージ。

5人でやっていたことを封印して、今までとは違う、

つまり「東方神起」ではない、「J.Y.J.」のステージを見せた。

約3時間の間に、「うわ、うまい」と何度も思わされ、、

時にはペンライトをふるのも忘れて聴き入ってしまい、拍手を送った。

別に彼らだって、デビューを東京ドームでやりたいとは思っていなかったかもしれないし、

成り行きでそうせざるをえなかった不安というのはあったんだろうと思う。

「東京ドーム」っていうところは到達点ではあっても、

出発点としてはありえない器なのだから。

それでも最上段まで満席で赤いペンライトが無数に揺れる会場で、

「とても歌いたかった」

「今日はとても楽しい」

「これからもずっと歌い続けたい」

と言った。

そういう発言はまたそれはそれで真意を憶測され、いろいろといわれるのだろう。

「皆さんの言いたいことも、僕たちはわかってる」。

ジェジュンがそういったとき、彼は一点を見つめてまばたきをしていなかった。

彼らに何も届いていないわけじゃなく、

気の毒なくらいたくさんのことにさいなまれていると思う。

それはこの「デビュー公演がドーム」という3人の試練なんだろうね。

誰にでも自分の人生を自分の足で歩く権利はあるし、

前に進もうとする人生をとめることは誰にもできない。

「また日本をコンサートでまわりたい」そうな。

う~ん、次はどうやってチケットを手に入れたらいいのか。