最近はどの韓ドラ雑誌にも必ずと言っていいほどK-POPコーナーがあり、
場合によっては俳優でなくアイドル歌手たちが表紙を飾ることが多い。
ドラマOSTとK-POP歌手たちが切っても切れない間だということは前にも書いたけど、
最近は明らかに韓流の一部を歌手たちが担ってると思う。
J-POP、というか日本のことであれば、
どういう時代にどういう曲がはやっていたか、
どういう歌手たちが人気があったかということは、
知ろうとしなくてもわかっていることだけれど、
K-POPの場合は、いま歌っている歌手たち、曲以外については、
ほとんどわからない。
今の歌手たちが、子どものころどういう曲を聴いていてい育ったのか、
今こういう方向を目指しているのはどういう音楽体験からえたものなのか、
っていうことが、さっぱりわからない。
わからなくたって、別段どうと言うことでもないのだけれど、
その年代ごとにどういう音楽がベースにあるか(好きだったかどうかは別として)は、
けっこう大きな影響を与えていると思うので、
どんなんだろうな、と思うことはある。
ちょっと前までのK-POPが妙に懐かしい感じがするのは、
そのちょっと前に日本ではやっていた音がするからだろうし、
少し違和感があったりするのは、作り手たちの文化的体験が違うからなのだろう。
今のK-POPを紹介する雑誌はたくさんあったけど、
90年代からのK-POPを集大成するような雑誌を書店で見つけた。
日本の韓流イベントではおなじみの古家亨さんの名を冠した「All ABOUT K-POP」っていう雑誌。
90年代からごく最近までの有名どころのアルバム紹介が掲載されている。
とてもこれ、全部を聞くことはできないけど、
紹介記事を読んでいるだけで、おおまかな流れは見えてくるようだ。
2006年のところに「SS501 S.T.Now」もある。
「所属事務所は東方神起をかなり意識して・・・・
どんな戦士服(ジャケット写真のことだね)を着せても
SS501の優しさと柔らかさは払拭できない・・」
・・・とある。
その通り。
10代の彼らがどんなにいきがろうと、かっこつけようと、
今なお彼らの最大の魅力である、その点は、最初から隠しようがなかったんだね。
アルバム紹介なので、2009年のところにもう1枚。
「REBIRTH」を、
「彼らの新たな音楽性・・・」
「収録曲数は少ないが、充実度は高く、彼らのディスコグラフィの中でも極めて重要な1枚・・・」
と、紹介している。
そういう風に表現されるのは、なんだかうれしい。
2008年「UR Man」では、
3人のソロ曲について触れています。
「ヨンセンは作詞・作曲も手がけ・・・彼の可能性を感じさせる・・・」
とあります。
リダとジョンミンが個別活動をし、
このころから、一人ひとりの違いがくっきり出てきたのかも。
同じ事務所のKARAの楽曲を多く手がけた作詞・作曲家のインタビューもあり、
DSPのアイドル作りの話なんかもちょっと垣間見えたり・・・。
いまのところ、これ以上深くさかのぼってまではまり込む気はないK-POPだけど、
彼らがときどき口にするソ・テジやヒョリ姉さんの以前の活躍ぶり、
そういったことをちょっと知るのは、また彼らをちょっと知ったような気になれる。
第1集から、彼らの優しさと柔らかさが払拭できない1曲を。
ひとつだけ知ってほしい
ひとつだけ信じてほしい
誰よりも君を知っているのは僕だってことを