W杯、日本の決勝トーナメント進出に日本中が沸き立っているけど、
特に日本の子どもたちにとって良いことだったと思う。
近頃、自分ひとりだけが優れていればいい思いができるとか、
チームプレーが必要な競技でも、
一人の能力が傑出していれば引き抜かれるとか、
そういう風潮がイヤだなと思っているところへ、
これでもかというほどに「チームワークによる勝利」を見せつけてくれたから。
全員の力が均等だということではない。
チームになったとき、個々の才能とはまた違うチームとしての才能が生まれる、と言う意味で。
当然目立つ選手も目立たない選手もいるけど、
チームのメンバーは、自分ひとりでは勝てなかったことをよくわかっていると思う。
一人ひとりの能力が高くても、
フランスチームのようにみんなの気持ちがばらばらだと、まともな試合にさえならない。
みていてちぐはぐだということは、素人目にもわかる。
一人の勝手な振る舞い、リーダーの不在、マネジメント能力のなさ。
すべてがチームワークという目に見えない力をぶち壊す。
まあ、自分だけがよければと思うのなら、
そもそもチームでやるスポーツなんて、やらなければいいんだけど。
W杯のあと、何人かの選手は海外の有力チームからのオファーをうけて、
新しい世界に飛び出していくだろう。
そういうチャンスを生み出すのも、勝利があるから。
その勝利を生み出したのは「チームワーク」だから。
13日のファンミの様子を、いろいろなところで垣間見ると、
SS501のチームワークには揺るぎはないように見える。
だとしたらちょっとくらい試合運びがうまく行かないからって、
批判するほどのこともないだろう。
中村俊輔に活躍の場がないからって、
彼のこれまでの数々の実績が色あせることもないし、この先の未来が暗いということでもない。
ただ彼はどうもW杯と言う大きな大会とはあまり相性がよくないらしい。
それでも不平不満を口にするわけでもなく、チームのためにやっている姿には心を打たれる。
日本代表がこれまでに浴びせられてきた批判を黙って耐え、結果で証明して見せたように、
いつか成果が目に見える日まで、
ファンは温かい声援をおくるしかできることはないのだから。
まして、「信じて」といっているのだし。
そうはいっても、いろいろ言うのは愛情の裏返しなんだよ。
って、きっとわかってくれると思うけど。