4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

All in Vain

ドラマファンから韓国入りした私は、

K-POPのことにはホントにうとくて、

東方神起の曲すら聞いたことがなかった。

名前は知っていても。

なので彼らを最初に聞いたのは、実は日本語の曲じゃなくて韓国語の曲。

ドラマ「エアシティ」のOSTに入っている2曲です。

「ハルダル」も「All in Vain」もすごく大人っぽい曲調で、

はあ、東方神起ってのは、こういう曲を歌うんだ~などと思っていた。

あとになって、この2曲のほうがどっちかっていうと彼らの曲としては異色なんだと気づくまで。

(それだけに、はまってからはかなり面白くて、そのスピードは速度違反気味だったけど)

特に「All in Vain」はどう聴いても20代のそれも前半の男の子たちの曲じゃないなあと、

今でも思う。

どれだけ韓国の男の子たちが日本の男の子たちより大人だと、

ドラマを見た感覚からわかっていても、

この2曲の濃くて深くて、手触りでいうとさらっというよりじどっとした感じは、

大人の男でなければ歌え切れまいと。

大人って言う意味は・・・・大人よ。

こどもじゃないっていうことで、

こういうのは背伸びしたところででる雰囲気ではないと思っていたんだけど。

彼らがどう解釈してこの歌詞の意味をとらえたのかわかりませんけど、

これをここまで歌えるのは表現力だけの問題じゃなくて

やっぱり彼らの歌唱力なんだろうなあと思わざるを得ません。

でもうまいだけでは、人は感動しない。

音をきちんと出せる力に、

こういう世界をつくろうとしているディレクターの要望どおりに歌える力と、

もちろんそれにプラスアルファされる彼らの個性と。

「ハルダル」は日本のライブでも歌ったのをDVDで見ましたが、

「All in Vain」はどこかで歌ったんでしょうか? 

これを歌う彼らの姿をみたことがないのだけど、

それだけに、東方神記の音と歌詞の世界観を表現する力を堪能できる1曲と思う。

いろんなタイプの曲をどれも上手に自分たちのものにする彼らだけど、

5人のハーモニーは、意外とこういうちょっとけだるい曲調を、

特に上手く表現するように思う。

「芸の肥やし」という言葉があるけど、

どんな経験もどんな感情も、きっと表現するためには無駄じゃないんだろう。

「All in Vain」 by 東方神起 ドラマ「エアシティ」OSTより

5人それぞれがもっと大人になったとき、

これをソロで歌うのを聴いてみたいと思う。