韓国ドラマを見始めて、
繰り返し使われる言葉が耳に残るようになると、
まあだいたい最初のころに覚えるのは「約束」と「三角関係?」ということばだ。
っていうかこれは日本語?
韓ドラおきまりのシチュエーションっていうのはいくつかあるけど、
「記憶喪失」「不治の病」「身分違い」以上に、
「三角関係」というのは定番中の定番。
K-POPの歌詞を日本語でみるようになると、
それがドラマにかぎったことではなく、歌の世界でも定番だとわかる。
ストーリーをドラマチックに描くには欠かせないものなんだろうとわかる。
日本にだって三角関係がモチーフのドラマはけっこうあるけど、
韓国のは三角のどの角度もとがっていて、痛い。
そして恋敵から好きな相手を奪ってやる!
っていう感情がひくどころか増していくのがドラマの最大の見せ場というか。
どちらをとることもできない男は優柔不断に描かれ、
どちらをとることもできないヒロインは限りなく美しく描かれる。
日本では「身を引く」ということもけっこう美しく表現され、
自ら身を引くものは、はかなく優しくいい人に描かれる。
私 待つわ
いつまでも待つわ
他の誰かに あなたが振られる日まで
・・・という待ちかたも
絶対にあきらめない!って宣言されるよりそうとう怖いけど、
僕のすべてをかけて
呪文をかけて
I can be so perfect
・・・的な自信満々さっていうか執念深さも、かなり怖い。
Perfect
・・・であることが究極の目標なのかなあ。
君にとってPerfectになれるよ、っていう自信はどっから来るのか。
ドラマではそれがすじみち立てて展開するので、
そうなる過程がまあまあ理解できるけど、
歌詞のように5分以内の間にそれを凝縮されちゃうと
けっこうついていくのが大変だ。
・・・ということが日本語訳をみてわかりました。
おそろしく濃いドラマが展開されている。
どういう歌詞だかわからないままに聴いていたけど、
こうやって歌詞を見ると、
どうしてそうなっちゃったのかをどんどん想像してしまいます。
ドラマでも自分の気持ちを語る時はセリフがけっこう多くて具体的だけど、
歌詞もかなり背景がわかるような具体的な表現なんですね。
好きな女がいるが別の男とつきあってる(と言う前提)
↓
自分も忘れられない
↓
どうしてそんな男を選んだのかといぶかしく思う
↓
けど、彼女が幸せならそれもいいと思った(一度は納得した)
↓
でも相手の男は彼女を愛してないらしい(ことがだんだん見えてきた)
↓
彼女が愛されなくてつらい表情をするのが耐えられない
↓
彼女をこんな風にするあいつは悪い奴だ
↓
ならばやはり僕ががんばろう
↓
こっちを向くように呪文をかけよう
↓
彼女が振り向いたときのために完璧な男になろう(体も鍛えよう)
↓
君の愛が残酷に終わるのを、僕は長年待ってた(キュジョンらしくないセリフ)
↓
世界を敵に回してもかまわない(かなり周りが見えてない)
↓
悲しむ君を見るのは苦しくて耐えられない
↓
よりによってどうしてあいつなんだ
↓
こっちへおいでよ 僕のところへ来て
↓
ああ、息苦しくてしょうがない
↓
酸素マスク
なるほど。
そうしてあのびっくりしたジャケット写真にいきついたわけね。
私も君たちがいなくて、息苦しい毎日。
簡単に「呪文」にかかっちゃうような女で、ごめん。