「きれいなお姉さんはすきですか?」
そういうパナソニックのCMが流れてから、
日本では「年上女」が脚光を浴びたと思う。
もともと日本では年上をタブー視する傾向はなかったように思うけど、
彼女は年下じゃなくちゃいけないと言う決まりもなかったし、
なぜあそこまで韓国ドラマでは年を気にするのかと最初は憤慨した。
それは概ね、韓国ドラマを見る日本人女性が全体的に、
主役男優より年上だったせいもあるだろう。
そりゃ私だって、彼らより年下に生まれたかったわよ。
「同じ時代に生きていられて幸せ」と思うのが精一杯だなんて。
「オッパ」の意味を知った時はショックだったわね。
「年上の男性」「お兄ちゃん」のことしか「オッパ」と呼ばないなんて。
見た目とか、傍目から見る2人の力関係とか、
どっちの「好き」がより相手より大きいかでカップルを見るのじゃなくて、
「オッパ」と呼んでいるかどうかだけで、年齢を判断できるなんて、
なんて差別用語だろうと。
(「コーヒープリンス1号店」で、コン・ユがユン・ウネちゃんから
「アジョシ」と呼ばれているのにもショックだったけど)
おまけに女性は30も過ぎれば立派に「アジュンマ」で、
結婚してようとしていなかろうと、
それだけで「アジュンマ」と呼ばれるなんて。
韓国で少し年上女が見直されたのは、
ウギョルのリダの功績が大きいと思う。
ドラマでも最近では「年上女」という設定が、
「記憶喪失」くらいの比重を占めるようになった。
もうちょっと言えば、ファンボさんがかわいかったせいだろう。
誰でもがファンボさんのような、「かわいい年上女」になれるわけではないから。
おそらく「かわいく」いられるかどうかは、
相手の年齢に関係なく、相手との関係性の上にのみ現れる現象なんだろうけど。
そりゃあリダが相手だったら、あのくらいかわいくいられる、
と思うのは幻想だ。
私はたぶん、「固まる」と思う。
ファンボさん(「さん」づけすると変だな)を見習って、
大笑いしても、転げまわっても、一緒になって踊っても、
あれほど「かわいく」はならないと思う。
あの番組のあの組み合わせをどういう発想でキャスティングしたのか知りたいけど、
番組上、ある程度の設定は必ずあるにせよ、
おそらく制作側が予想する以上に、面白い展開になったんじゃないかと思う。
まああれで、リダの「大人恐怖症」が少し和らいだのなら、
それはそれでよかったんじゃないかと。
2008年5月のSHINeeのデビュー曲。
ウギョルのサンチュカップル放送時と同時期。
「年上女」ブームは、年上ファン層攻略のために、
SMとDSPによって戦略的に作られたものなのかなあ?