グループの場合、ハーモニーをつくるために誰がどのパートを歌うかというのは、
たいていグループ結成の時に決まっている。
学生時代の仲間が集まってつくったグループじゃなく、
オーディションでメンバーを集める場合には、
ちゃんとその辺は考えて選考してる。
もちろん、そのメンバーで長く活動していくためには、
本人たちの相性だって重要なファクターだろうけど、
プロデュースする側がどういう色合いのグループをつくろうとしているかによって、
選ばれたり選ばれなかったりするんだと思う。
プロデューサーの意図にそぐわなければ、
あるいは「時代」に合わなければ、
上手くデビューできない人なんて、たくさんいるんだろう。
反対に、そのグループに必要とされてる何かを持っていれば、
思いがけず日の目を見るチャンスにだって恵まれるはず。
チャンスに恵まれないことを運がないと嘆く人もいるだろうけど、
運も実力のうち、なんだろうな、やっぱり。
何かをもっていれば、その何かをどうにかしたいと思う人も現れるはずだから。
SS501のメインボーカルは、やっぱりヨンセンだなあと思う瞬間がたくさんある。
いくらリダが好きで、5人で踊っていてもどうしてもリダに目がいってしまっても、
DVDで何回かゆっくり(落ち着いて)コンサートを見たりしていると、
「ああ、今回もヨンセンが持ってったなあ」と思うことがしばしばある。
それくらいやっぱり記憶に残る声だし、歌い方だし、キャラだと思う。
本人はそれほど目立とうとしてない感じがするけど、
結果的に記憶に残ってしまうというのは、やっぱり彼の持ってる「何か」なんだろう。
かといってSS501のハーモニーは、ヨンセン君がひっぱってるかっていうと、
どうもそうじゃない気がする。
5人の中で誰の声が一番「SS501らしい」かといえば、おそらくマンネ・ヒョンジュン。
(私の勝手な意見ですよ)
5人の声はパート別に高さがちがっても、声の質は全然違うので、
それぞれに好き嫌いはあるだろうけど(というか、誰のファンかによって違うだろうけど)、
曲にマンネ・ヒョンジュンの声が入ると、とてもSS501らしく聞こえる。
彼の声の高さと甘さが、SS501にはどうしても欠かせないのだと思う。
曲の歌いだしが誰でも、マンネ・ヒョンジュンのパートになると、
ほっと落ち着く。
それでたぶん、SS501のハーモニーはものすごく男っぽくもならないし、
とてもかわいくもなるし、なんとなく癒されて、
で、結局、何回も何回も聞いてしまうのだと思う。