スカパーアワードでベストドレッサー賞をもらったって?
いつどこのスタイリングをもってして賞をもらったのかと思ったら、
当日の衣装ですか?
・・・シャツやベスト?のつくりがかなり「?」なテイストだったと思うんですが。
どんなに韓国の俳優やスターたちに入れ込んでも、
「衣装だけはちょっとね」というのが、日本ファンの共通した意見だと思う。
これはまあ、今現在の流行の違いというか、お国柄というか、
よくわかんない文化的な側面が多々あると思うんで、
まあこういうもんだと思うことにしている。
日本の女子高生が制服もないのに制服みたいな格好をしてるのだって、
よそから見れば「なぜ?」な世界だろう。
そもそもスターたちが「仕事」のときの衣装はほとんどが自前ではなく、
スタイリストが選んだものだろうから、
ベストドレッサー賞をもらうのはスタイリストじゃないのか?
それとも、ど~んな服でもなんとなく着こなしちゃう本人がもらうべき賞なのだろうか。
服は、マネキンのようにきっちりと着ていれば、かっこいいというものではない、
服は動いているときに着るものだから、動かないマネキンがきれいに着ていても参考にならない。
いつもポーズをとっているわけでもないし、着くずれてしまうこともある。
もっとも上手に着くずすことは、ファッションセンスとしてはかなり上級と思われていて、
あんまり型どおりに着ているよりは、かっこよく見えたりする。
でも、着くずれたのがかっこいいのは、その中に入っているボディがきれいだからで、
ボディがだめだと、気くずれているというよりは、単にだらしないだけに見えてしまう。
フランスの服は、服自体がきれいなラインだから、多少の中身の不具合をカバーするし、
イタリアの服は、店に飾ってあるときはくたっとしていても、体を入れると断然美しいラインになる。
英国の服は、きちんと型どおりに着てみないと良さが出ない。
たたむと一枚の平らな布地になってしまう着物は、やっぱり日本人が一番似合うというのも、
そのお国柄っていうか、一般的にいうところの国民的気質みたいなのを表していて面白い。
韓国のファッションはいつも「がんばってる」と言う印象がある。
「つけて、飾って」という「プラス」の考え方。
化粧も服もアクセサリーも、持っているものは全部つけてどんどん重ねていく。
日本ではおしゃれなひとほど、「シンプルだ」といわれる。
つまり「マイナス」を好む。
今日一番目立たせたいところ以外は、極端にシンプルにする。
もちろん足すのにも引くのにも、どちらにもセンスは必要だ。
足しすぎも引きすぎも、それはそれで、おしゃれとはいえない。
何もかもをシンプルにするならば、せめて美形であるとか。
もとがいいんだから、シンプルにすればいいのにというのと、
もとがいいから、何を着てもどうやってもかっこいいというのと、
意見は2つに分かれると思う。
私がこれを着こなせたらかっこいいと思う服装は3つある。
①自国の民族衣装が似合うこと。
昔はヘアスタイルも服の形も同じだったから、さぞかし「素材」の良さが際立っただろう。
制服を着ればみんながかわいく見える、というのは絶対に誤解なのだ。
かわいい子がよりかわいく見えるだけなんだけどねえ。
②白と黒だけのシンプルな衣装が似合うこと。
男性ならタキシード。
全身黒は×。昨日のリダの顔の疲れもかえって目立っていた。
どうしてちょっとくらい顔色がきれいに映る色をどっかに持ってこなかったんだろう?
③白いシャツとジーンズが似合うこと。
これは「かっこいい」といわれるには基本だろう。
これが似合うこと、イコール余分な肉がない、ということでもある。
結局は、どれだけ着飾っても、持ってるもののきれいさにはかなわないってことなんだろうけど、
きれいだからより飾りたてたくなるのか、
きれいだから余計な飾りは必要ないのか。
韓国のスターたちにどれだけ入れ込んでも、
その美意識の違いは、なかなか歩みよれない。
アチラのスターたちは、脱いでも筋肉と言う飾りが多いしね。
で、この話題でどの動画を持ってこようかと思ったけど、
ふだんは若い子たちがどんな格好をしようと、笑ってすませられる私が、
友人たちからの数々の「感想」にひと言も反論できなかった、これを。
わかるわ。
素材がいいものね。
いろいろ着せてみたくなっちゃう気持ち。
この5人以外には、こんなに着れない服よね。