いつも言葉少なで、意味不明のリダのコメントを、
いったいどうやって解釈したもんかと悩むのがファンの仕事なのに、
こんなにたくさんの発言が一度にでてくると、
どうしていいか困ってしまう。
ツアー、アルバム、移籍、ドラマと続いていた2010年もそろそろ終わろうとしていて、
リダの心も体もとっても忙しかっただろう1年も、
ようやく一段落なのかもしれない。
言いたいことはたくさんあったけど、
言うタイミングがなかったっていうことなのかな。
たぶんもっと早いタイミングだったら、
同じことを聞かれても違う答えになっていたかもしれない。
人がもっと長い時間をかけて経験することを、
今年はいっぱいしたんじゃないかと、
いくつものインタビュー記事を見ながら考えていた。
いくつのインタビューをうけたのかわからないけど、
おおむね同じような答えだったから、
それほど脚色もないように見える。
めずらしくわかりやすい言葉で答えたから、
曲解しようがなかったのかもしれない。
聞かれたことにわかりやすく答えられるというのは、
頭の中がちゃんと整理されているっていうことだ。
自分の気持ちを正直に伝える言葉が見つからないときほど、
はぐらかそうとして抽象的なことを言ってしまい、
それが誤解されることが多い。
誰でも。
直截的にありのままじゃなくても、
うまいたとえをみつけられるとかいうのは、
ちゃんと自分のしていることに納得しているときだと思う。
そういう意味でキュジョンの発言はいつも、自分がぶれていないなあと思うし、
ジョンミンは、素直すぎてつっこみどころがないなあと思う。
マンネちゃんのいうことは、考えすぎていることが全部こっちにわかっちゃって面白いし、
ヨンセン君はもしかしたら一番意外なことを言ってくれる人かも。
「解散はしてない」
というひと言をあらためてリダの発言として聞けたことはうれしかったけど、
反面、今このときの5人をみることはしばらくないんだなあと、思った。
デビュー前からだんだんと「スターらしく」なっていったSS501を見続けてきたファンには、
やっぱりひとつの「終わり」ともいえると思う。
「区切り」と言ったほうがいいか。
ターニングポイントといえば、聞こえもいいかも。
いつかまた5人でといっても、
それはまた今の5人とはまた違った5人になるのだろう。
それとリダのコメントに、いずれくる兵役のことがでたのにも、
ちょっと私たちの国の事情とは違う、彼らの思いがうかがえた。
やっぱりそれまでの時間というものがいつも頭にあるんだなということ。
自分の思いとはまた別な、ターニングポイントをどうやって迎えるかは、
かなり大きい問題だろう。
去年、日本で大学生活を楽しんでいた知り合いの男の子(リダより若い!)を兵役に送った。
「学校でてから行けばいいのに」という周囲の思惑をよそに、思い切って学業を中断しての入隊だった。
彼の中では、20代の人生計画に、その2年をどこで過ごすかはちゃんと組み込まれていたんだろう。
就活がうまくいかないから、もう少し学校に残るという時間のすごし方とは明らかに一線を画す。
そういえばあの子、来年の春には除隊だよね~、意外と早いね、なんていっていたところに、
突然飛び込んできた半島情勢の悪化のニュースには、ちょっと緊張が走った。
どうか平和が、多くの犠牲の上に成り立つことがないように。
K-POPアイドルが期待されていた紅白の選にもれたけど、
初出場には反戦歌を歌う歌手の方が含まれていた。
どちらをとるといえば、日本人としては反戦を叫ぼう。
あたりまえの平和の上に、私ののほほんとした毎日もあるっていうこと。
もどれない 昨日より
たどりつきたい 明日へと