いわゆる韓流イベントっていうのには、
けっこうな数行ってるのだけど、
そのイベントが面白かったかどうかということを判断するには、
いろんなポイントがある。
まず、その人を見たいかどうか。
これはまあ、どうでもいいイベントに大枚払っていくわけもないのですが、
すごく見たかった(会いたかった)のに、
行ったら意外とつまらなかった、というのはありました。
いくつか理由があると思うけど、
①本人がつまらなかった・・・これはドラマのキャラと本人を勘違いしてる場合が多い。
②イベントの企画が面白くなかった・・・スターが出てればいいだろうという制作側の勘違い。
③言葉がわからずなんだか意味がわからなかった・・・本人の発言が意味不明の場合もあるけど、たいていは通訳の問題。
④値段に比較して楽しめなかった・・・費用対効果の問題。
⑤仕切りが悪かった・・・司会者がヘタ。
ま、こんなところです。
日本人は楽しまされることに慣れているから、こういうところは厳しいわね。
韓流イベントの出はじめのころに比べると、
チケットの売り方はまともになってきたし、
会場とイベントのミスマッチも減ってきたように思うし、
「ファンミ」というものが韓国と日本では全然違うということも浸透してきて、
「ファンがスターに何かしてあげる」イベントじゃなく、
「スターがファンに日ごろの感謝をする」イベントになってきたと思う。
最初のころ、素人さんがいっぱいでてきて、
舞台上で何かやるのに、びっくりしましたもの。
私、そんなものに1万円も払ってないわって。
①の問題については、本人がかっこよくでてきてくれればそれでいいということもあるので、
実のところイベントの良し悪しを最も左右するのは、
「通訳」と「司会」だと思う。
まあ、誰とは言えないけれど、
「ああ、きょうははずれ・・・」と思う人、
います。
「たのむからよけいなことだけはしないでくれ・・・」と祈ってしまいます。
仕事のために作品を見ました、程度の知識で来られると、
会場に愛想をつかされる。
でも、会場のファン以上に、そのスターを愛しててもだめなの。
そのさじ加減が難しいと思うけど。
今までで意外に面白かったのが、
お笑いの「ますだおかだ」のますださん。
彼、韓ドラに詳しいです。
男性スターのとき(っていうか女優さんのファンミって行ったことない)に、
男性の司会者っていいです。
「MC」についてはイベント主催者によって最近はかなり固定されているようだけれど、
韓ドラやK-POPに詳しいことはもちろん、
ファンが好きなそのスターのツボを抑えている人といない人では、
全然ムードが変わってしまう。
いわゆる「司会業」というか、仕切りが上手なだけでもダメなんです。
今まで一番数多くみたのは、根本理恵さんの通訳だが、
大物韓流スターや大きめのイベントではほとんど彼女の取り合いなのじゃないだろうか。
ハリウッドスターたちにとっての戸田奈津子さんくらいの威力がある。
オープニングでスターたちの背後からそっと現れる根本さんを見ると、
ああ、今日も大丈夫、と思ってかなりホッとする。
先日のマンネのジャパンツアーも、ずっと根本さんだったようです。
4日のリダのフジTVの会見もそうでした。
おそらく、韓国のスターたちがとても礼儀正しく真摯な態度に見えるのは、
半分くらい根本さんの美しい日本語のせいと思う。
記事も通訳された言葉がそのまま文章になることが多いので、
細かいニュアンスを伝えてくれる通訳さんの果たす役割は本当に大きい。
俳優のファンたちは結構年齢も高いので、
あのキレイな日本語がそのままスター本人の言葉として受け止められているように思われる。
通訳さんが良くないイベント、
たとえば日本語がちょっとできる韓国人の通訳だったり、
あまり場慣れしていない(数をこなしていない)人だったり、
空気の読めない通訳さんだったりすると、
イベントの楽しさは半減どころか、ぶちこわされてしまう。
スターたちも、最近は日本語は話さなくても意味はわかっている人が多いので、
自分の言ったことをちゃんと訳してくれているかどうかってことはわかってるだろうし、
イベントはテンポが大事なので、
ステージと会場の空気をつなぐ役目って言うのはとっても大きい。
SS501の専属MC&通訳は、ジョンミン。
彼の気配りとユーモアはどのMCや通訳よりも、
彼らと客席を近づけてくれる。