友人の知り合いで前にソウルに行ったときにも会ったことのある韓国人の女の子が
東京に来ているというので、先日ちょっとお茶をする機会があった。
東京は例年より12日も早い梅雨入りをしていて、
予想していた気温とはかなり温度差があって寒い、と言っていた。
この彼女、Mちゃんとしておこう。
かつて猛勉強をしたとかで、日本語が堪能。
早口の私が普通のスピードで日本語をしゃべってもちゃんと通じている。
日本進出をする韓国アーティストに日本語を教えていたことがあったり、
日本の芸能人の通訳をしたり
ふうん、っていうような事務所の仕事をしていたりするので、
結構な韓国芸能通と思われる。
何年か前にあった時は、
「なんとかBIGBANGの事務所で働きたい」
と言っていたけど、今回会ったときは、
「BEASTの事務所がいいな~」と言っていた。
彼女的には、業界の流れを読んでいるつもりのようなのだが、
私からは一時の好みに流されるファンとあまり変わりがないようにも見える。
私もたまたま「ドリコン」の劇場版をみて、
「BEAST、いいじゃん」と思っていたので、
今回は結構意気投合した。
前に私がSS501にはまっている、と言う話をした時には全然乗ってこなかったから。
「Hyun Joong」と「Hyung Jun」の発音の違いを教えてもらったくらいかな?
彼女が言うと、なるほど違って聞こえるのだけど、私には全然できない。
友人曰く、
「ドラマ見てて、韓国の女の人ってこうだよね、っていうのを全部持ち合わせたような子」
というのがMちゃん評だ。
気が強く、自分の話を延々して、そのくせ結構好きな男の前では強気になれない。
目標に向かってとっても努力するけど、
その分他人に厳しく、自分に甘い。
ん? それって別に韓国女性特有じゃないか。
日本にもそういう人いるけど、
韓ドラを見ていると、良くヒロインの友人にいるようなタイプを
全部持ち合わせているというか。
そのMちゃんと話していると、
日本でのいわゆる「韓流」と韓国の状況の違いを良く感じるのだけど、
どうも彼女的には、「日本の状況は韓国より少し遅れて」いて、
私が話す「韓国スターの日本での人気」とはいつもちょっと食い違う。
MちゃんはMちゃんのものさしで、
「○○は今一番人気」とか、
「△△はもう落ち目」とかいうのだけど、
うなずけることもあるけど、それは見方が違うよね、と思うことも多い。
今回会って、一番「へぇ~」という違いがあったのは、
「お金のかけ方」のこと。
ヨンセン君のMVが「1億ウォンかけた」という記事があったって言う話に(どういうわけか)なって、
1億ウォンっていうのが日本円だと7~800万円くらいだったので、
私と友人的には、「MVに係る費用としては格安」と思ったのに、
Mちゃんはすぐに「あれ、1億ウォンもかかっているようには見えないですよ~」と言った。
いや、私たちとしては、お金をかけたように見えるか見えないかということより、
MVがそんな値段でできるんだ、と言うことのほうが驚きだったのだが。
「いや、安いよ。1億ウォン」
と言う私たちの発言のほうが、Mちゃんにとっては驚きだったようである。
ま、つまりは、「物価の違い」によるお金の価値の違いというか。
リダのショーケースも4000人のファンを招待して、
1億5,000万「ウォン」かかっているということが記事になっている。
円に直すと、なんか拍子抜けするような金額ではある。
無料招待とはいっても、FCに入らないといけないとか、
CD買わないといけないとか、まったくお金がかからないっていうわけでもないんだけど。
(日本からのツアーは結構高いし)
その流れで話はAKB48のCDを800万円だか5,000枚買ったって言うファンの話になった。
つまり1億ウォンは日本では1人のファンが出しちゃう金額なわけだ。
友人曰く、
「でもさ~、それで投票権得て1位にできるなら、
それって家族だったら出しても、元、とれるよね」。
AKBはそれぞれ所属事務所が違うので、事務所でそのくらいの金額を払っても、
選挙で上位にいけばおいしいだろうって言うご意見。
なるほど~。
やっぱり芸能界ってよくわかんないわ。
リダを1位にするためには、CDが何枚売れたらいいんでしょうかね。
10万枚?
7万枚の予約がはいったという記事があったけど、
それは既に「買うべきファン」の数であって、
発売後にどれだけ上乗せされるかが勝負なのだと思う。
曲、詩、パフォーマンスの本当の評価はそれからだろう。
震災後、日本人みんなが「遊ぼうっていうと 遊ぼうっていう」の詩をそらんじたように、
耳について離れなくなるには、けっこうな辛抱強さと時間がかかる。
リダの「活動期間」も3週間くらいなんだろうか?
韓国のような短期限定、集中型活動期間で、
そんな風に残っていくとも思えないのだけれど。
結局「残らない」から、次にまた目新しいことをやらないとならなくなる。
それもいいけど、スタイルを創っていくには、そういうサイクルはたぶん厳しいんだろうね。
Mちゃんが日本語バージョンを聞いて、
「日本語がなってない!」と怒っていた日本デビュー曲。
それほど変じゃないけど・・・なあ?
彼女的には、日本でデビューするなら歌の日本語が完璧じゃないといけないし、
日本語歌詞への訳し方がひどい!とかいうのだけど、
私からすると、日本では歌もおしゃべりも一生懸命な感じならいいのよ~と言ってみた。
どうもその辺の感じ方に温度差があるようで。
「完璧」を目指すあたりがやっぱり韓国人かも。
Mちゃん、別れ際に、
「今度ソウルに来たら、BEASTのコンサートに行きましょう!」
って言ってくれたけど、
次に会うときは誰の事務所に入りたいっていってるかなあ?