「中? そと? 外は雨、降っていますか?」
「僕は『雨オトコ』といわれています」
「雨オトコ」だということは十分認識してるんだ。
でもそのことより、
「今日はMCはいません。僕が一人でやります」
というコメントが印象的だったオープニング。
「質問コーナー」とか「ゲームコーナー」とか、
最近のイベントにありがちな時間が一切ない、
マンネのソロ・ライブだった「Summer Festival」。
2日目の昼の部を見てきました。
途中ゲストの歌コーナーはありましたが、
2時間にわたって、歌とダンスとおしゃべりをたっぷり見せてくれたマンネ。
「マンネ~」という会場からのかけ声には、
「ネ~、マンネです」とそのたびに答えていたけれど、
「ヒョンジュン!」と言う声に嬉しそうだったので、
やっぱり「マンネ」ではなく「ヒョンジュン」と呼んであげないといけないのかなあと思ったり。
「マンネ」と呼び続けるのは、そう思うこっちが
「SS501」の時点にとどまっていて進化していないような気持ちになる。
良く踊って、良く歌いましたね。
1000人ほどの会場だけど、
これくらいがライブ感があって、とてもいい。
ステージからも会場のスミまでファンを見渡せたと思う。
いつか大きい会場で、と思うけど、
これくらいの会場をいっぱいにした熱い声援が
彼の今の力になればと思う。
Kim Hyung Junの曲はどれも、
彼と会場のファンが一緒にのれる曲だ。
彼が好きだというミディアムテンポの曲やR&B系の曲は、
会場のリズムと上手く一体になる。
日本のファンは韓国のファンよりずっとおとなしく、
曲のリズムに合わせて、
時にはキム・ヒョンジュンの振る腕の動きにきちんと左右をあわせて、
全体が揺れ動く。
リダのイベントのときとの違いを良く感じられたのだけど、
リダのイベントには「ドラマファン」がけっこう多く、
曲のときに、いわゆるK-POPファンとは違うノリを見せる。
マンネペンはどこからのファンでも、
おそらく歌手キム・ヒョンジュンのファンなので、
コンサートがコンサートらしい。
マンネもまた、歌手らしくコンサートを仕切る。
マンネペンならみな知っているけど、
ダンス曲もいいが、マンネのバラードがまたいい。
高くはないが低すぎない甘い声が、
バラードが表現するせつなさをいっそう高めてくれる。
SS501メンバーの中で一番長い練習生としての6年は、
ダテじゃないんだなあと思わせる、発声とかダンスのキレ。
ソロデビューといってもデビュー7年目の余裕。
かっこいい歌を歌っているときはすごくかっこつけるのに、
おわったあとに会場に向ける「どうだった?」とでもいいたげな笑顔のギャップがたまらない。
このツアーでは1人で歌う「I AM」が聞けたのがよかったし、
「他の女の子じゃなくて君」のラップのところを
オリジナルのラップにかぶせて、マンネが自分で入れたのがとってよかった。
2月のショーケースより日本語も格段に上手になっているし、
曲調もバラエティに富んでいるし、
また見たいという気持ちと同時に、
もっとたくさんの人にCDだけじゃなく、
動くマンネのステージを見てもらいたいと思う。
会場内の熱気よりも、外の空気のほうが涼しく感じられるほどだった。
外にでたら人だかりがして、
キボム君とオンマがでてきたところに遭遇した。
おととい一緒の来日だったので、
東京公演を見に来るとしたら昼の部かなあと思っていたのだが、
その通りだったみたい。
「Girls & OH! AH!」 by Kim Hyung Jun
一夜明けて思い出したことを。
「最後の曲です」とマンネが言った時、
会場から「Love Ya!」と声がかかった。
その声にちょっとびっくりしたようだったけど、
すかさず、ぴょんとジャンプする「Love Ya」のポーズをして見せて、
会場を沸かせた。
こういう瞬発力が、マンネらしい。