4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

戦略

来日がすぎると今度は記事ラッシュのリダ。

数日間にまとめて受けたインタビューがあっちこっちに出てくる。

同じ日に受けたと思われる同じ衣装の写真をたくさん見かける。

同じような時期に同じような質問に同じように答えるのなら、

せめて、記者が1つでも気の利いた質問をしてくれるか、

ただにっこり笑うだけではないいろんな表情の写真を載せてくれるかすればいいけど。

ソロ活動の「Brake Down」と「Please」、後続曲の「Kiss Kiss」という

3つのタイプの違う曲をいれてことについては、

「いろんな面を持っているキム・ヒョンジュンを見せたかった」ということだ。

なるほど確かに、「男らしさ」を前面にだした「Brake Down」と、

大人の男のせつない恋愛模様をみせた「Please」、

ファンの大好きなカッコかわいい姿で、全然違うスタイルの「Kiss Kiss」は、

最初に聴いた(見た?)時に、同じアルバムに入れるにしては、

テーマがあまりにばらばらでコンセプトが良くわからなかったけど、

そういうことだったんですね。

だとするとこのミニアルバムは、

キム・ヒョンジュンという歌手を強力に売り込むための

一大プロモーションだったっていうわけですか。

これから新しい仕事、

俳優やCMやいろんな仕事をやっていくために、

1つのイメージに固定することなく、

こういう面もああいう面も持っているということをアピールして、

ワイルドな役も、かわいいキャラクターも、大人のムードも、

何でもありという多方面キャンペーンなわけですね。

たぶん、1つのイメージに固定されることのうまみと怖さを、

一番良く知っているのは、事務所の社長であるヨン様だろう。

俳優にとって「代表作」となる作品とめぐり合うことの重要性と、

それによってイメージを固定されてしまうことは、

表裏の関係にあって難しい問題だ。

これからまだまだ可能性のあるヒョンジュンアに、

ああしろこうしろと言ったかどうかは知らないけど、

彼の経験を踏まえて、大きな示唆を与えていることは想像できる。

もちろん、所属タレントであるキム・ヒョンジュンをどうするかという戦略に、

社長が無関心であるとはいえないだろうし。

「30歳まで歌を歌って、兵役を終えたら俳優をして、40歳くらいにはプロデュースをしてみたい」

とリダは言ったそうな。

25歳のリダには、そこまでの可能性が見えるくらい、

1年前より周囲の状況というかいろんなことが見えてきたのかな、と思う。

30までに結婚する、というのはやめたらしい。

そういったこともいろいろ含めて、

ちょっと人生の先輩として言わせてもらえば、

人生なんて本当に予想通り、予定通りに行かないもんだし、

こんなはずじゃなかったということも、

楽しめるといえばけっこう楽しめるということだ。

最近、アインシュタインの理論がひっくり返りそうになっているそうだ。

そうなってしまうといろんなことがこれまでと違ってしまって、

大変なことらしい。

私の人生にしてみれば、「キム・ヒョンジュン」って子がいきなり飛び込んできて、

一気に人生のスピードを速めた感じ、とでも言いましょうか。

まあ、リダをきっかけに始めたこと、出会った人たち、生活のサイクルまで、

「こんなはずじゃなかったのに!」

と思わせてくれていることは確かです。

「幸福とは・・・」 by Kim Hyun Joong