4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

天使の歌声

ヨンセン君のドラマ出演と同時にOST曲が発表されて、

「天使の歌声」と紹介されていたけれど、

なるほど、天使っていうのはこういう声なのか~と思った。

「Love Song」(天女が必要 OSTより) by Heo Young Saeng

歌唱力やダンスはレッスンで鍛えることができて、

外見はまあどうにでもなるのかもしれないし、

センスは磨けばどうにかなるのかもしれないけど、

声だけは持って生まれた天性のものだから、

「いい声」というのは、本当にかけがえのない財産でしょう。

最初からドラマの内容に関係なく事務所との関係で主題歌が決まっているかのような日本のドラマと違って、韓ドラではOSTがドラマをよりいっそう盛り上げたり、ジーンとさせる効果を担っているところが大きいと思う。

所属レーベルに関係なくOSTをまとめて1枚のアルバムとして売ることができるあちらのやり方も大きいと思うけれど。

OST曲というのはアイドルグループがよく歌うようなHip Hopっぽいリズムの曲ではなくて、

曲それだけでは、ちょっと古い感じもするのだけれど、

歌い方、声、場面によって相乗効果が発揮されて、曲そのもの以上によく聞こえることがある。

ヨンセン君の声は、ロマンスドラマ、それもメロドラマにはぴったりと思う。

静かに穏やかであるけれど、せつなさも心がきゅっとしめつけられるようにも聞こえる。

それでいて狂おしすぎずにドラマを邪魔しないけれど、気分を盛り上げてくれる。

マンネもこのところ自分のドラマも含めてOST曲を出しているが、

彼の低くて余韻をひく甘い声は軽快なテンポのロマコメにとてもよく似合う。

マンネってなんでも軽~く歌っているように聞こえるけど、

どのようにも歌えるからそう聞こえるんでしょう。

「この夜が過ぎても」(私に嘘をついてみて OSTより) by Kim Hyung Jun

日本でも時代劇の主題歌にポップスが使われることが多くなってきたけれど、

ミンの声は史劇の悲哀感というか、なんかこう劇的な感じに違和感がなかった。

「Missing You」(王女の男 OSTより) by Park Jung Min

いつものしっとりとバラードを歌うジョンミンで、

ちょっと胸元を抑えながら切なそうに歌う姿まで浮かんでくる歌い方なんだけれど、

史劇の恋愛というのは、現代劇よりもずっと制約が多いので、

想いが通じる、通じないのもどかしい感じが、ミンの歌い方になじむ。

リダのOST曲はひたすらささやくようにやさしく。

男っぽく愛想がないといわれる性格とは違って、

どうしてこういう一人だけに語りかけるような曲が似合うのかな。

「One More Time」(イタズラなKiss OSTより) by Kim Hyun Joong

こういう分野はキュジョンのものだと思うのだけれど。

「One More Time」をほかの4人が歌ったら、

それぞれの声と歌い方の特徴がよく出て面白いかもしれない。

キュジョンのOST曲はOSTというか「ミュージカル宮」の曲が一番印象的。

「Perhaps Love」(ミュージカル宮より)

ドラマ「宮」のOST曲でもあったこの曲。

ドラマのときはもっと優しい感じの曲だったけれど、

ミュージカルでは、2人の想いが通じ合って力強く歌う曲になった。

冷たくて愛想のない皇太子が、やさしい愛を語るようになるところが、

控え目でシャイなキュジョンが、堂々と主役として歌いあげるようになるのと

逆行しているように見えて、新しいキュジョンの一面を見たような1曲。