こんなことを言ったらリダペンさんに怒られると思うけれど、
「君も僕と同じならば」を聞いたとき、はじめて、
「ああ、リダ、ようやく自分に似合った曲に出会ったなあ」
と思った。
今までのソロ曲、「ありがとう」から始まって「Break Down」も「Kiss Kiss」も、
いろんな面でリダらしいといえばそうだったけれど、
ファンがどういうリダを見たいかどうかは別として、
声とかトーンとか表現できる内容とか、そういうものが全部違和感なかったといえばいいだろうか。
リダの声は透き通る高音でもないし、魅惑的な低音でもないし、
ロックに似合うパンチの利いたハスキーでもない。
「Break Down」のワイルドさも、「Kiss Kiss」の甘さも、
リダの一面でありながら、彼がそのキャラクターを演じるというところが大きかったと思う。
なぜなら、曲だけというよりはやっぱり動画を見たほうがずっとかっこいいと思えるからだ。
見ながら「ほんとはこういうキャラじゃないだろう~、リダ」という思いが、
どこかにあるからかもしれない。
「君も僕と同じならば」では、音声しか公開されていない。
OSTであるから、ドラマのMVしか作られない可能性も高いけれど、
そのドラマを見ていなくても、ああ、この曲はキム・ヒョンジュンの曲だということがわかる。
いつかやりたい音楽をやりたい、というのが彼の口癖だが、
誰しも、やりたいことが一番似合っていることともいえるし、
やりたいこととできることは一致しないともいえる。
その方向がこの方向なのかどうかはわからないけれど、
似合う曲に出会うということは大事なことだ。
14日のドキュメンタリー番組で、日本のレーベルのプロデューサー氏が、
「変なオーラがないのがいい」とコメントしていたけれど、それはまさにその通りだと思う。
だからワイルドになっても、かわいくなっても、天然に見えても、
どれもがそうだけれど、どこにも大きく傾かないリダだけのキャラがある。
遠くからしかリダを見られないファンとしてみれば、
近くでリダを見た人からこういうコメントが出るのはちょっとうれしい。
いろんな風に変化しながら、
「こんな僕も面白いでしょ」と言いながら、
「僕も面白いです」とでも言いそうな感じがリダらしい。
「I'm Your Man」も「U」も「Marry Me」も私には同じような感じに聴こえたし、
どれも私にはちょっとウケを狙っているようにも見えた。
そしてその通りに私たちファンにはウケましたよ。
でもなぜだか事務所や公式サイトからは大々的に知らせの出ないこの曲は、
本当に「キム・ヒョンジュンに歌わせたい」という意図が感じられた。
それでリダはそれを気持ちよく表現していると思う。
「君も僕と同じならば」(「結婚のペテン」OSTより) by Kim Hyun Joong
リダならば何をしても何を歌っても100%OKというファンから見れば、
私はかなりへそ曲がりなファンだと思うけれど、
少しずつ彼が自分のやりたい方向に近づくことを応援している気持ちに変わりはないと思う。