5年前に、ふと思い立って「5年日誌」というのをつけはじめた。
それまで日記の類が続いたことがなかったので、
自分でも続けられるかどうか半信半疑だったけれど、
それが今年、最後の1段になっている。
感情的なことを書くと、後で読み返したときまたいやなことまで思い出すと思い、
天気とか行った場所とか、その日のニュースとか、
出来事だけを思いつくままに書いてきた。
それが5年続いた理由かもしれない。
行ったイベントやコンサートのタイトルだけは書いてあって、
それは時々懐かしく思い出されたりする。
5年前にはすでに韓ドラファンであったけれど、K-POPのことは全然わからなかった。
2008年から書き始めたので、そのころSS501は既に日本にいたはずだけれど、
そんなことはまったく出てこない。
2009年頃から、急に彼らは日々のできごとに登場し、
淡々とした記述ながらも、どんどんはまっていく自分を見つけることができる。
チケットが取れたとか取れないとか、
DVDをネットオークションで落札したとか、
そんなことがいろいろと記録されている。
2010年の今日、4月25日は日曜日で、さいたまスーパーアリーナはとても寒かった。
高いチケットだったので、直前までどうするか迷っていて、
運よく入手できたのは3日前の4月22日だったことが日記に記されている。
同じ日に横浜で「花より男子」のイベントが企画されていて、
当初はそちらに行こうと思っていたのが、
「ユン・ジフ=キム・ヒョンジュンの出演はない」という告知がでてどうしようか迷っていたのだ。
その後、さいたまアリーナでのこちらのイベントが急遽発表された。
ところがチケット代ではなくカードの入会料としての価格だったので、
それが26,000円という高額だったせいか、正規の会員数だけではチケットがさばけなかったらしい。
会員限定イベントだったのが間近になって「会員1名につき2人の同伴者の入場可」という措置がとられ、
売りに出された同伴者分のチケットを手に入れることができたのだ。
それでも3万人収容のさいたまアリーナにはいったファンの数は約6000人だったと記憶している。
おそらく、あのステージ以降、5人そろった姿を日本で見ることができなくなるとわかっていたら、
もうちょっと違っていたのかもしれないけど。
広いスーパーアリーナのサイド側にステージを作って、
アリーナの中央を横切る大きな花道のあるステージだった。
アリーナ席は正規会員をいれ、同伴者はスタンド席だったけれど、
そのスタンド席の真ん前にステージが作られ、どこからでもかなりよく見えた。
その日のステージの感想は、日記には書いていない。
「さいたまアリーナは寒かった」とだけ書いてある。
それ以上何も書いていなくても、
最初のイントロから、5人が舞台上にせりあがってきたときの興奮は、
今でもちゃんと思い出せる。
「Love Like This」 by SS501 in Saitama Super Arena
このコンサートにはいろんな「オチ」がついた。
その数日前から日本を襲っていた真冬並みの寒さのせいで、
私は翌日からひどい風邪を引いた。
後日このコンサートのDVDが発売されたけれど、
笑っちゃうくらいひどい字幕で、初回ネット購入した人全部に「訂正版」が送られてきた。
もともと通訳も入っているコンサートなので、字幕はあえて必要なかったのだけれど、
今、このDVDがまだ出回っているとしたら、
どっちの初回版と訂正版のどちらが入っているのだろう?
カード入会費26,000円を払えば、「1年間毎月いろんな韓流スターのイベントにご招待」、
という企画のカードだったけれど、
結局このSS501のコンサートのあと何回かのイベントをどうにか開催して、
その企画は立ち行かなくなったらしく、入会金は大半を払い戻されたと聞く。
SS501のコンサートだけを目当てに入会した人も、
結果的にはチケット代としてはまあまあの額でこのコンサートを見ることができたらしい。