4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

会えたね!

John-Hoonのアルバム「VOICE」がとてもいいです。

日本の女性アーティストのカバーだけのアルバムを作るという話を目にした時から、

ちょっと期待はしていたんですが、

予想以上でした。

「恋におちて」とか「Everything」をコンサートで歌っていた時から、

この路線はありだな~と思っていたんですが、

レーベルを移ってこの企画を実現することができたっていうのは、

John-Hoonのそういう魅力をわかってた人がいたということなのか、

彼自身がイケると思っていたからなのか。

女性アーティストの曲だけのカバーアルバムっていうのは、

徳永英明とか稲垣潤一もいいのがあるけど、

どっちもユニバーサル所属なので、そこのノウハウなのかもしれない。

もとが女性用の曲だけに、だれが歌ってもよく聞こえるというわけじゃなくて、

オリジナルの音が個性的で有名な曲であればあるほど、

カバーするほうの実力が必要と思う。

いやいややっぱり元の歌手が歌ったほうがいいよ、っていうのでは失敗なので。

日本の、特にこの年代の曲は歌詞に思いとか含みがたくさんあるし、

歌い方も独特なものが多いから、

カバー歌手の個性がよほど際立たないと負けてしまう。

John-Hoon自身はどっちかっていうと見た目と違って、

男っぽい雰囲気があるんだけど、

意外と男性曲よりも女性曲がはまる。

自分の声は「ロックみたいな曲には声が合わない」と言っていたことがあるけれど、

こういうバラードに合うっていうことも歌手としては大事。

アルバムを買ってからずっとリピートして聞いているのだけれど、

不思議と飽きないし、

それどころかJohn-Hoonの声にどんどんはまっていくような気がする。

もちろん、彼の日本語能力の高さは言うまでもなく、

テンポのゆるい曲だけに発音のごまかしがきかないから、

ちょっとでも違うとそこで曲の魅力を損なうのだけれど、

全然そんなこともなく。

そしてそれ以上に歌詞の理解力が優れていると思う。

私が言うまでもないか。

10曲のうちでも強めの曲、「Departure」なんかはアレンジそのものをバラードに変えていて、

まったく違うJohn-Hoonオリジナルの曲のように聞こえるし、

原曲でははっきりしなかった音程まで微妙に合っていて心地よい。

曲によって声の出し方を変えたりしていて、

「歌手John-Hoon」の実力をいかんなく発揮したと思う。

10年ちょっと前くらいから、

女性の曲でも相手(男性)を「あなた」ではなく「きみ」と表現することが多くなって、

(たぶん宇多田ヒカルあたりからと思うけど)

それをJohn-Hoonが歌うと、もともと男性曲だったようにも聞こえて、

気持ち的には女性っぽいところが今風の草食系にも思えて、新しい感じ。

「会いたい」をテーマに選曲したということだけど、

聞いているほうからしたら、「会えたね!」という気分だ。

「Everything」 by John-Hoon

さすがにアルバムの曲はまだ上がっていない。

「Everything」は今回は入っていないけど、これも大好き!

でもこの時よりも「VOICE」のJohn-Hoonはさらにいい!