4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

応援って何?

マンネ公式FCに出た「CD 応援のお願い」というのに、

「???」と違和感を覚えたのは私だけじゃないと思う。

あまりにあからさまに「CD、もっと買ってください」というお願いだったので。

「買ってください」という宣伝やプロモーション活動をするのは、

事務所としては当然だろうけれど、

それを率直に、もうすでにCDを買っているだろうファンに向かって言うのはどうなんだろう?

それも「オリコンチャートを上げて、いい番組にでてほしいから」って、

それって逆でしょう?

精力的にあっちこっちで営業して、今までのファンはもちろん、

「!」と目をとめてくれた人もCDを買ってくれること。

番組を制作する側が、「これはいい」と思って使ってくれること。

(もちろん、評判になっているから使ってくれるということはあるだろうけど)

何かと連動して知名度を上げたり、

ドラマが地上波で放送されてドラマのファン層にも知られるようになったり、

頻繁に見かけるようになって初めて、「あの子はなんていう名前?」ということになるのだから。

あのお知らせを見る限りは、

「ファンの努力が足りないので、もっと買ってほしい」と受け取られてもしょうがないし、

「事務所ではそんなにプロモにかけるお金がないので、手伝え」と言われているような気もするし、

ともかく、なんか違う、としか思えないのだ。

そもそも、日本のような市場で、

「音源の制作から、販売まで全部事務所がやります」ということ自体が、

何か変?と思ってしまう。

韓流も最初のころは、チケットの販売からイベントの設営、

アーティストの招致とかいろんなことを自分たちでやろうとして、

チケットは売れない、買えても届かない、アーティストが宣伝よりも集まらない、

時間通りに始まらない、直前にキャンセルされる、等々、いろんなことがあって、

ようやく最近では何か月も前からイベントが告知されるようになり、

チケットが流通ルートに乗るようになり、

チケットの券面通りにイベントが開催されるようになったけれど、

相変わらず、なるべく収益を外に出さないようにする(業者にお金を払いたくない)体質というのは、

根底にあるみたいだ。

公式サイトに「買って」とお知らせを出すのが、

一番手っ取り早くて、安い方法だもんね。

もちろん、インディーズやアマチュアバンドなんかでは自主制作盤とかを作って、

自分たちで売るというやり方もあるにはあるし、

別に個人だって、広告を出したければ出せないこともないけれども、

新聞雑誌のいいスペースや、街中のいろんな看板なんかは、

大きな代理店によって抑えられている。

だから、昨年ファーストシングルを出したときは、

渋谷駅構内なんていうスペースにおっきな広告を出すことができたわけでしょう。

それで、100歩譲ってもう一度あの「お知らせ」を読んでみても、

そんなに「売れない」と思っていることに対して、

まったく理由を考えてみたり、方策を講じてみたりした後がなくて、

事務所は何をしたのかな? ということが全然わからない。

もしかして、そっちへ戻っちゃったっていうことなのかな?

マンネ、大好きだし、

今度の作品もとっても意欲的だとは思うけれど、

それと今の日本市場に合うかどうかということは、また別問題。

いつも、マンネってもっと、いろんなところに出て、

生の魅力を知ってもらって、歌も歌ったらもっと人気が出るのに、

と思ってはいるけれど。

日本では韓国と違って、一人のファンが上に上に積み上げる努力というよりは、

横に横に広がっていく評判のほうが大事なんですよ。

ドラマや映画と連動させるもよし、

歌だけで行きたいなら、それもかまわないと思うけれど、

どっちにしても、もっと長く日本にいて、

流暢な日本語も含めて地道な活動が必要だと思う。

まだ本人が日本に来てもいないし、

日本のファンだって直接そのパフォーマンスを見てもいないのに、

お願いだけされても、ねえ。

ちなみに私はイベント参加権とかにつられて、

ドラマのDVD、買っちゃったし、

CDはドラマバージョンのMVが見られるものだけでいいかなあ?と思っちゃったりしている。

あ、もう一つ。

イベント参加をCD購入のエサにするのはどうかと思う。

コンサートはちゃんとそれだけでお金を払っても見たい、という人がちゃんといるんだから。

だから、CD5枚の代金がコンサートチケットより高いっていうのも、

ほんとにどうかと思う。

どういうファン層を狙っているのかも全然わからないし、

やっぱりはっきり言って、ちゃんとしたマーケティングや戦略がないのかもね。

その辺が「ROMEO」プロモーションとは対照的に違うなあと思うところ。

もっとも、「兵役」という大きな問題を目の前にしては、

長い目で見た戦略も立てようがないのかもしれないが。

いや、さらに100歩譲っても、

あの「お知らせ」の日本語は、変だ。

事務所側の、マンネに対する自信が感じられないし、

これまでマンネを応援してきたファンに対しても、感謝とか誠意が感じられない。

作り手の感動とか熱意なんか、目に見えないものは伝えようがないと思うかもしれないが、

ちゃんと伝わるものなのだ。

もっとも「オリコンチャート」という目に見えるものだけが指標ならば、

やっぱりわかってないのかもね。