JYJとSMエンタの訴訟がどうやら解決したらしい。
これでJYJは音楽活動を自由にできることになったということであるらしい。
「らしい」と書くのは、本当にそうなってみなければわからない、
ということがこれまでいやというほどわかったからである。
韓国での裁判が終わったことで、
では日本ではどうなるのかということも明らかではないし、
日本ではまた別の会社も存在しているので、
それはそれで難しいのかもしれない。
ちょっと業界に詳しい友人が、
「日本の芸能界っていうのは、それだけで一つの大きな会社みたいなものだから」
と言っていた。
それならば、各レコード会社や芸能事務所は、
それぞれ特徴的な製品を持った各事業所なのであって、
独占的に抱えている市場は大きいけど、
上層部、中堅クラス、新入社員それぞれのレベルで、
自分の立ち位置を確保するための競争をしているみたいなものだと言えるかも。
お互いの利益を食い合うようなことはしないし、しても無意味だ。
つまはじきにされないために顔色をうかがうということもあるだろう。
それはそれで、長い間に築きあげられた秩序だともいえるし、
そこに暗黙の了解がいろいろと存在しているのなら、
その社会で生きるためには、無視できないものであるはず。
次々に日本市場に出てくるK-POPもそろそろ頭打ちかなと思う状況で、
JYJは間違いなく「最後の切り札」みたいなものだけれど、
どこがここと組むのか、あるいは組めないのかというのは、またそれはそれで注目されるだろう。
解決によってわかったことは、
「3人はもう東方神起としてパフォーマンスすることはない」
ということだけだ。
3年という年月がこの入り組んだ問題に解決をもたらしたように、
また歳月が過ぎれば、新しい状況が生まれて、
何か違う局面ができることも考えられる。
私が良かったなと思うことは、
3人が歌うという状況がこれで少しは整ったかなということ、
残念だと思うことは、
東方神起の数々の曲を、あのすばらしい5人のパフォーマンスで見ることはないのかなということ、
心配することは、
SMエンタがこの問題を終わらせようとしたのは、
「2人のため」というコメントが、
この先また2人をしばることにならなければいいなということ。
「Wrong Number & Mirotic」 by 東方神起
でも誰にも明日はくるから。