昨日、パシフィコ横浜国立大ホールは、
ブルーのペンライトが、しとやかに揺れていました。
明らかに、いつも行っているK-POPのコンサートのノリとは違っていましたね。
なんて言ったらいいのか、ペンライトを振ることが目的じゃなくて、
歌を聴くのが先と言ったらいいのか。
ペンライトを持っていない方もたくさんいましたし、
ちょっとテンポのいい曲で立ち上がるのも、
前が立ったから見えないから立つ、みたいな。
なんでもかんでもせっかくの座席を無視して、
立ってペンライト振ればいいってもんでもないと思います、私も。
2時間立ちっぱなしで、ペンライト振ったことが満足、というようなコンサートでもなかったですし。
「John Hoon The Möbius strip Tour in Yokohama」に行ってきました。
8月にツアースケジュールが発表になった時に行くと決めていたので、
12月がこんなに、マンネとかリダとかジョンミンとかで忙しくなるとは思ってもいなくて。
余談ですけど、ジョンフンいつもネーミングが難しい。
「Möbius strip」ってメビウスの輪?
さすがの数学頭というか、たしか事務所の名前もめっちゃ難しい意味がありましたよね。
入隊前のJohn Hoonには行くチャンスがなくて、DVDでだけ見ていたのだけど、
除隊後はさいたまアリーナとステラボールで見ました。
やっぱりユル君からJohn Hoonのファンになった人が多いように見受けられましたが、
今はもう全然別の、33歳の大人のJohn Hoonがそこにいます。
入隊前のいかにもJ-POPっぽい曲があまり似合わないなあと思うくらい。
「VOICE」「VOICE2」と続いたカバーアルバムからも、何曲か披露しましたが、
「恋人も濡れる街角」は扮装して、会場を笑わせながら歌いました。
これはCDで聞いた時から、どんな風に歌うんだろう~、
大人になったとはいえ、これ真顔で歌われたらちょっとこっちも気恥ずかしいかな、
と思っていたのだけど、見事にかわしてくれました。
歌う方の気恥ずかしさも、ハゲ頭のカツラとヒゲでちゃんと隠していましたね。
でも、歌は本気だった。
いつまでも「きれいだね」「愛しているよ」だけの歌じゃないっていうところも見せたし、
桑田圭祐という人の歌詞のすごさも改めて実感。
河村隆一が作った新曲「Message」のほか、
ユーミンの「あの日に帰りたい」、藤井フミヤの「True Love」、
徳永英明の代表曲「壊れかけのラジオ」、
財津一郎作曲の「会いたい」など、良質なJ-POPをちりばめながら、
入隊前のジョンフンの代表曲の「シリウス」や
UN時代の曲、韓国語の曲も織り交ぜて、
本当にバラエティに富んだ構成のコンサートでした。
どのタイミングでジョンフンのファンになっても楽しめたと思います。
ツアー最中に新しいアルバムを出したり、新譜を発表したり、
韓国でもカバーアルバムを出したりして、
ツアー中にもどんどんセットリストが変わったと思いますが、
そのために新たに準備することもあると思うので、大変だったことと思うし、
また楽しませてくれるためにいろんなことを惜しまない人だなあと思いました。
仙台公演では、震災直後のファンミで、みなさんを応援するために歌いますと言った
「You are not alone」を歌ってくれたそうで、
私たちが忘れそうなことも、ちゃんと覚えているんだなあと感心。
そういえば、ジョンフンも震災の日は東京にいたんですよね。
コンサートのラストはロック曲の「NOISE」。
前にダンスは絶対だめ、ロックは歌いたいけど声が合わない、
と言っていたジョンフンだけど、
生バンドでこの曲のノリはラストにはふさわしい。
あ~、このCDの声と昨日の声は全然違いますね。
かわいらしさが抜けて、もっと男っぽい声でした。
ロックらしい歌詞の内容も、
事務所やレーベルを変わって、自分のやりたいこと、やるべきことのほうへ進んでいる今と、
合っているような気がします。
昨日は「余計な」MCさんもいなくて、ジョンフンが一人で進行しました。
「楽しよう」とは思ってないところが、よくわかります。
横浜公演には「ハイタッチ会」のおまけがついていて、
事務所が慣れていなかったのか、誘導がうまくいかなくて結構時間がかかりましたが、
そもそもパシフィコの規模はハイタッチ会を企画する規模じゃないのに、と思います。
でも目の前で見た彼は、
35列目から見た彼とまた全然違いました。
「キレイ!」
ただそれだけ。
遠目のほうがなんであんなにたくましそうで、「オトコ」だったんでしょうか?
河村隆一作詞作曲・プロデュースの新曲。
これが昨日のオープニング曲でした?
<追記>
よそで見かけたセトリによると、
アンコール2曲を含めて全20曲だったそうです。
2時間、濃い20曲でした。