長年韓国ドラマファンをやっていますと、
(2005年からですが)
韓国での制作発表があるまでは、
誰が出るとか、いつどの放送局で放送になるとか、
信用しちゃいかん、ということはイヤというほど身に染みています。
日本ですと、ドラマはどこの放送局が放送するかわからないけど、
とりあえず作るなんて言うことはありえないのですが、
あちらでは「あり得る話」らしいので。
やる、やらないに始まって、
キャスティングが二転三転するのもふつうなら、
放送しながらストーリーを変えてしまうし、
全部で何話のドラマになるのかさえ、成り行きで変わってしまうことがあり。。。
日本では1年先、あるいはそれ以上先も、
ドラマの編成と大まかなキャスティングは押さえてあるようですが、
本当にあちらは行き当たりばったり。
放送直前で主役が交代するなんてこともめずらしくないですし、
放送中に主役がいなくなっちゃったこともありました。
なので、日本でそれも武道館で制作発表をしたとはいえ、
あれは日本の資金を集めるための、「キム・ヒョンジュン」と「ドラマの内容」、
それに「キム・ヒョンジュンファンがどれくらい熱いか」というのを、
日本のお偉方にお見せするためのものだったと思うので、
あんまり信じてはいけないのです。
来年3月の放送局の編成から「都市征伐」が漏れたという話を聞いて、
さもありなん、と思えました。
ヘタするとお蔵入りもあるぞ、と。
全部撮影が終わっても編成が決まらず、
放送になったのは半年以上あとでしたから。
それでも編成になってよかった、くらいのものでしょうか。
視聴率がよくなかったので、かえって「事前制作はよくない」、
「視聴者の反応を見ながら、後半のストーリーを変えていったほうがいい」
などという声も聞こえていましたから。
作る側、出演する側にしてみたら、
毎日が生放送みたいな制作現場は大変なんていうものじゃないでしょうけれど、
見る方にとっては、要は、「ドラマの出来」なわけです。
そもそも、ストーリーが最後まで決まっていないのはともかく、
お金がないのに作り始めるほうが間違えているとは思いますけど。
まあ、スポンサーとか放送局を説得できるだけの企画書が書けていなかったということですよね。
来年2月には、同じくブロックバスターと言われている「IRIS 2」がKBS2で放送されるそうです。
こんなのが決まっていたら、3月放送はますますありえないかも。
「IRIS」ではBIGBANGのT.O.Pを起用し、
さいたまアリーナで大々的なイベントをやりました。
BBペンの黄色いペンライトが異常に多かったことを覚えています。
続くスピンオフ「アテナ~戦争の女神」ではSuper Juniorのシウォンが主要キャストになり、
やっぱりSuper Juniorを引っ張り出して、大がかりなイベントがありました。
OSTはBOAやカンタ、東方神起など、SMエンタがずらっと。
「IRIS 2」にはBEASTのドゥジュン。
BEASTをOSTにいれて、イベントにやってくるのは間違いないでしょ。
主役はチャン・ヒョク、イ・ダヘ。
K-POPファンには「??」だと思いますが、
ドラマファンにとっては「鉄板」です。
共通するのは、
ドラマ俳優ではなく映画スターのキャスティング、
日本にもなじみのある女優陣、
K-POPトップアイドルの出演、
日本をはじめとする海外での大掛かりな撮影、
これでもかというくらいのバラエティに富んだOST曲。
「都市征伐」はといえば、
いまのところ、リダ一人の人気に頼っているところが多いという気がします。
日光で撮影があったけど、日本人が見ると「??」と思うようなシーンもあり。
日本で放送する気なら、それはちょっと・・・と思うのだけど、
その辺がぬるいというか、国際観光都市、日光、それでいいのか?というか。
それと、「イタキス」で痛い目に合っている放送局は、手を出しずらいでしょうしねえ。。。
でもほんとうになにもかも、
無事放送が始まって、最終回を迎えるまでは、
何がどうなるかわからない、というのが韓国ドラマの醍醐味といえば醍醐味。
ストーリー以上に、そのスリリングな感じが、
韓ドラやK-POPにはまる私たちをとらえて離さない、
一番の要因じゃないかと思うのです。