4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

企画

先日の東京ドーム、JYJの3日間公演。

公式の赤いペンライトのほかに、

ファンが独自で用意したイベントがいくつかありました。

「おかえりJYJ」「あいたかったよ」「ずっといっしょに」

3日間違うメッセ―ジを送ったバナー企画。

アンコール1曲目をピンクのペンライトで応えた「桜ペンライト」企画。

最終日、別のファンたちの企画による「落ち葉色(黄色)のペンライト」。

各自で用意するといっても、これはただごとではない。

何しろ会場は5万人。

たとえ1万人が賛同したとしても、広いドームではまばらにしか見えないのだから。

アイドルたちやファンが「次はドームで!」というたびにいつも思うのだが、

東京ドームって3万人入っても、ガラガラに見える会場なんですよね。

あるアイドルたちの公演で、よほどチケットが売れなかったのか、

アリーナに観客を入れずに、スタンドだけだったという話を聞いたことがあるけれど、

並大抵のことではないのだ。

チケットの販売サイトでもなくFCによる公知でもなく、一斉メールでもなく、

そこへ来る人たち全部に情報をいきわたらせるには、

それを広告代理店が請け負ったとして、どんな手を使うだろうか。

1本100円のペンライト。

全席に配ったとしても1日500万円なら、

それを配置するための人員を確保したとしても、そうしたほうが確実で簡単かも。

そのくらい注文すれば、ちょっとは値引いてくれるかもしれないし。

ま、3日分のペンライト15万本を

たとえば100均のどこなに発注して確保するのは簡単じゃないと思うけどね。

それと、そのペンライトをどのタイミングで使うかということも、

みんなに認知させなければいけない。

赤いペンライトは1回買えば3日間使えたけれど、

ピンクは3本必要だから15万本。

黄色のペンライトに至っては、

初日が終わってから「やる」というツイが回り始めて、

本当にみんながペンライトを振るまで、2日しかなかったのに。

私が代理店担当者として、それを打診されたらしり込みします。

実際にピンクや黄色で染まる会場を見たのもすごかったけれど、

この情報がSNS(実際はツイッター?)だけで、

瞬く間に拡散したことがすごかった、と思う。

3年の間、ネットでしか3人の情報を得られなかったこと、

その中で、一つの会場になかなか集まることのなかったファン同士が、

つながっていたことの「事実」、

会場にはいれたのは1日5万人だったけれど、

拡散された情報を目にしていた人はもっとたくさんいたかもしれないということ。

情報を得るだけでなく、その人たちの多くが行動に移したことが、

とても「すごい」ことだと思う。

情報は善意も悪意も持って勝手にどこへでも飛んでいくが、

それを行動に結びつけるには共感が伴わなければいけないから。

企画をした人たちからお礼のメッセージが上がっていた。

そこには、

自分たちがSNSを通じて情報共有をしてきたこと。

でもこれから、彼らをみてファンが増えるとともにファン層が多様化されると、

SNSだけでこういった企画をやることも難しくなるだろうということ。

が書かれていた。

そして、

これが、日本公演でできる最後のサプライズだったのかもしれません。

とある。

このひと言はある意味とても潔く、

この人たち本当にJYJの3人がこれからどんどん多くの人に知られて愛されていくことを望んでいるな、

という気がした。

それは長い間、狭いところに閉じ込められてきたからこそ、

解放してあげることが最高の愛情である、

もう閉じ込めてはいけないと知っているということなのだろう。

手の届かない高いところにいてくれれば、

いつも会えるようになる、

という皮肉ではあるけど。