SS5のDVDが来て、2晩でようやく東京ドームと京セラドームを見ました。
見ていて思ったのは、
「スパショはどこで見るのが正解なんだろう?」
ということ。
DVDで見るスパショは、私が東京ドームで見たのと違う感じがする。
広い東京ドーム。
そこをくまなく回れるように作られたステージと外周。
観客も多いし、メンバーの数も多くて、
いろんなことがあちこちで展開する。
目は2つあるけれど、1ヵ所しか見ることができず、
到底あのドーム内で起こっていることすべてを見ることはできない。
去年の7月の私の席は3階スタンド最前列だったので、
さえぎるものなく全体が見えたことは見えたけれど、
一人ずつがどうだったのかは遠すぎて見えなかった。
素早く変わる照明のせいもあって、だれがどこにいるかを瞬時に把握することはできなくて、
歓声が上がる方向を見ては、そこで何が起こっているのかが分かったり、
スクリーンに映しだされるアップの映像で、今誰が歌っているのかが分かったり。
DVDではメンバー全体や一人ひとりをフォーカスした映像が目まぐるしく動き、
ああ、こういう衣装を着ていたんだとか、
見ていないところでこんな表情をしていたんだとか、
あらためてあの日の感慨にふけるというよりは、
まるではじめて見たような感覚の方が大きい。
メンバーのトークは面白いけれど、全体からみるとそれほどの分量ではなく、
1曲ごとの曲紹介などもないので、どんどん進行する。
スパショをどこで見たいかと言われれば、
アリーナの最前列よりも、花道の中央ステージの角かなあと思う。
そこでさえも、花道の先端にいるメンバーは良く見えないだろうし、
メインステージの端から端まで目を配ることはできないだろう。
またDVDでは会場の歓声が抑えられているので、
あの大歓声の中に身を置くという臨場感というものもない。
京セラドームには行けなかったので、東京ドームとはまた違う衣装も見られる。
そしてこの京セラドームの延長線上に、SMTOWON WEEKがあるのだとわかる。
SS5にはアンコールコンがなかったけれど、SMTWがその代わりと言えるのかも。
SS4からSS5までは1年ちょっとの間があったけれど、
5ではメンバーがずいぶん大人になったのか、
ちょっと落ち着きのあるスパショになっていた。
確か5を見た直後にも感想を書いたと思うが、
イェソンのパートを多く引き継いだリョウクの声がよく聴こえて、
ドンヘの動きが際立っていた。
DVDを見ると、かなりウニョクとドンヘのダンスを前面に出した構成のように思う。
SS5の東京ドームでは、上3人(イトゥク、ヒチョル、イェソン)が抜けて、
前より大人っぽく見えたというのが面白いと思うが、
SS4のワールドツアーを終えて、貫禄がついたっていうか。
歌にもダンスにもアドリブにも余裕があるように見えた。
カンインが兵役から戻ってきたばかりの時、
他のメンバーとはやっぱり動きに差があるなあと思ったけれど、
SS5の京セラではやっぱりヒチョルの動きがまだこなれていない。
それでも存在感は圧倒的だ。
日本でもメンバーが巣立ちながら、新しくメンバーをいれて、
イメージを変えながら成長していくグループは多いが、
交代で兵役につくため、元のメンバー構成の中で入れ替わりながら、
その都度違った味を出していくグループっていうのは、K-POPならではでしょうね。
今後は上の兄さんたちが帰ってきて、愛嬌をふりまく中堅どころが抜けていくことになる。
落ち着きのない兄さんたちとブラックなマンネたちが、
どうやってまた新しいSJを作っていくのか。
SS5はSS4の成功のもとに成り立ってはいるが、
SS6は5の続きではないっていうところが面白いところかな。
「僕たち全員で同じステージに立てる日まで」
と誰かが言っていた。
さかんに「浮気しないで」と言っていたのが引っかかる。
SS4に比べたらドンヘがものすごく日本語を覚えてきたことがわかる。
SS4のあと、もうすでに先の計画、ウネのコンサートのことは、
彼らの兵役までのスケジュールに入っていたのだろう。
一足早く戻ったカンインと京セラからの合流になったヒチョル。
兵役によるブランクを終えてアイドルに戻ってきた彼らのブルー一色に染まる会場を見る目に、
思わず見ているこっちもほろっとする。
メンバー全員が兵役を終えて、一から出直すのとは違って、
進化中のトップアイドルに戻ってくるという感慨がどれほどのものかわからないけれど、
K-POPとしてはめずらしいパターンでしょうね。