4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

加点がもらえるできばえ

SS5のDVDと一緒に、ヨンセンのDVDも来た。

派手なスパショを見た後で、ソロのZeppのライブはどう見えちゃうのかなと思ったけれど、

この昨年7月のたった1日のライブは、

DVDが出たら絶対買う~と思っただけのことはあって、

ヨンセンらしい良いライブであったことを思い出しました。

日本では兵役前最後と分かっていたせいか、

会場も最初からとても熱かったけど、とても暑い日でもありました。

真冬にDVDを見ると、その気温のことは思い出せないけど、

最後にヨンセンがまいた水をかぶったのは思い出した!

日本で出したばかりのアルバム曲を中心に、

ソロの曲とSS501時代の曲(特に日本活動時の曲)を織りまぜて、

ヨンセンの独特の間合いのトーク

近い客席との掛け合いをいれながらの楽しい時間。

すごく完璧に準備してきたとは言い難いところもあったけれど、

2時間ほどのライブのなかでは、

前半のダンス曲で調子を上げてきて、

かわいいダブルの曲ではペンも一緒に歌って、

後半の歌いあげる曲では本当に聴かせてくれました。

会場にいるとどうしても周囲の声も入ってくるし、

目の前でたくさんのペンライトも点滅するし、

スタンディングだったのであっちからもこっちからも押されるし、

ヨンセンに集中するっていうことがなかなか難しいのだけど、

興奮の中でSS501メドレーをみんなで歌った後、

「All My Love」と「いつでも僕は君といる」の時には、

会場の目も耳も神経も、本当にヨンセンに集中してました。

ヨンセンの声が伸びてくると、DVDで見ていても思わず体を乗り出してしまう。

ペンライトを振るのもわすれて聞き入ったことを思い出す。

「いつでも僕は君といる」 by Heo Young Saeng

リダも本当は、これくらいのライブ会場であれば、

もっと良さが出るんじゃないかなあ。

大きな会場でやればいいというものではない。

どこで、いつ、何を、どうやるかということ。

ヨンセンの魅力はやはりその「声」の良さであると思う。

「歌がうまい」というのは定評だけれど、

ライブを聞くと音程は狂わないというほどではないし、たびたび歌詞も間違える。

けれど、そんなことで完璧を狙っているようにも思えない。

歌詞をちゃんと覚えて音程が1ミリも狂わなければヨンセンのように歌えるかというと、

そうではないと思う。

「うまいね」だけでは、ライブが終わった後でみんなが、

「やっぱりヨンセン、いいよねぇ」とは言わないと思う。

「DVD、絶対買う」とも「次のライブもきっと行く」とも。

フィギュア・スケートで言うなら

お手本のようにきちんと滑れる「テクニカルメリット」(技術点)だけではだめで、

場合によってはその減点さえもなしにしてしまうほどの、

加点がもらえるできばえ、「プレゼンテーション」(芸術点)が肝心なのである。

(ライブやってて目の前にファンがいるのに、DVDの映りを心配するなんて、ダメ!)

DVDで見ると「回転が足りませんでしたね」的なミスも目立つけど、

ナマでのアーティスティック・インプレッションは高得点、なヨンセン