宝塚歌劇が大好き、週末はほとんど宝塚かミュージカルを見ているという友人がいる。
新年会で1年ぶりくらいに会ったら、
「この前、東京ドームにJYJを見に行ったよ」というので驚いた。
およそK-POPとはほど遠かったのに。
でもまあ、エンタメ系の娯楽を楽しむ仲間として、これまでにもお互いの行動には理解があったかな。
彼女のお姉さんがK-POP好きで、いっしょに見に行くことになったらしいのだが、
ドーム2日間の初日、どうも同じような席(2階のスタンド席中央付近)で見ていたらしくて話に花が咲いた。
さまざまな舞台を繰り返しあらゆる角度から見ている彼女の批評眼はなかなか厳しく、
エンタメビジネスに関しても一家言あるのだが、
JYJのステージをさらっと「面白かったよ」と言ってくれて、ちょっとホッとした。
なにしろ、「ラ・ミゼラブル」の映画版を一緒に見に行ったら、
ミュージカル版を何十回も見ている彼女、
「あそことここが、歌が違う。ここは舞台ではこうだった」と、
歌詞や演出まで詳しく説明していただいて、恐縮したので。
やはりふだん聞きなれていないせいか、
韓国語の曲より、「日本語の曲がすごく多くて楽しかった」そうだ。
誰が誰とかはわかっていないようだったが、「福山の歌とかうまかったし」と言い、
お姉さんからの情報で、「ミュージカルをやっている子の歌がすごくうまかった」と言っていた。
ジュンスのこと。
「ダンスも上手でしょ~!?」と言ったら同意してくれました。
韓国では「モーツァルト」や「エリザベート」など、宝塚でもおなじみの演目に出ているんだという話をしたら、
「日本に来たら見に行ってみようかな」と軽くのたまった。
「う~ん。でも日本だとチケットがね、とれないかも」というと、
「2000人くらいの会場で10日位やってくれれば1回は取れるんじゃない?」というので、
う~ん、1回くらいは?と私も思ってみた。
「会場のK-POPのファンのノリも面白かった」というので、
ペンライトを振りまくることのほかに何が面白かったのか聞いてみたら、
「名前を叫んだりとか」とのこと。
宝塚ではきゃあきゃあは言っても、名前は叫ばないのだそうです。
去年ジョンミンのミュージカルを見に行ったときは、はしゃぎすぎて
宝塚ファンの皆さまのお怒りに触れないように気を使ったという話をしたら、笑っていました。
数学の教師をしている別の友人が、話を聞いていて、
「私もたまには何か見に行ってみたいな~」というので、
「なんでも好きなものを見に行ってみればいいのに」と言っていたら、
「嵐だったら見に行きたい」といってみんなからあきれられていました。
嵐のチケットはいちばん手に入らないから、誘うこともできない。
また、こういう人に限って、「どうせ見るならいい席で見たい」と仰せになるのだ。
別の「嵐ライブ観覧体験者」が、「席はどこでも大丈夫だよ。みんなあちこちに来るから」と言ったので
「でも、気に入った子が目の前に来なければいい席じゃないんだよ」と反論すると、
嵐ならだれでもいいレベルの人、見やすい席がいい席と考える人たちとは、
そこで話が終わってしまう。
ヅカファンと私だけが、「やっぱりお気に入りが目の前に来ないと」と、
またしばしチケット談義で盛り上がる。
近々ある●組スターの退団公演のチケットがどうにか取れたという話が出て、
たぶんネットでも高騰するんじゃないかという話を聞いていたら、
となりから、「それ売ろうよ~」という声が上がった。
チケットを手にしたほうはそんなことをする気がさらさらないのはわかっている。
その公演を見るためにわざわざ宝塚まで行くそうだが、
宝塚のチケットは東京のほうが取りにくいのだそうだ。
あちらが本場なのに、と思う。
「絶対的な興味人口の違い」と彼女は言っていたけれど、
まあ、単に人が多いっていうだけでもないのでしょうかね。