さいたまアリーナ公演の余韻を書き終わらないうちに、
大阪公演が始まっちゃったよ。
大阪は木、金、土の３日間。
さいたま公演が好評だったためか、
出回っていたチケットがさーっと潮が引くように市場からなくなっていって、
しかも値が上がってるようだ。
売れなくてどんどん値下がりするのを見るよりはいい。
ライブがよかったと口コミで広がってチケットが売れるっていうのは、
のぞましい展開だから。
でもその口コミはほとんどが「ウネのいちゃつきぶり」であって、
残念ながら音楽そのものではないように思う。
ウネだけじゃなく、SJもそうだけど、
アルバムは聞けば聞くほど「良くできている」と感じるが、
それは彼らがコンサートでのパフォーマンスを前提としているからである。
コンサートが終わってからアルバムを聞くと、その曲のときの情景も浮かんできて、また楽しい。
SJには「Sorry, Sorry」という大ヒット曲があって、
良くも悪くも、SJ＝ソリソリ、というイメージがある。
あのヒットがその後のSJの方向性を決めたし、
あの軸があるために、そのほかのどんな曲をやっても面白がられる。
ベースはリョウクやキュヒョン（イェソンも）のような歌のうまいメンバーが中心を支えていて、
ほかのメンバーが好きなように歌っても楽曲としてのブレがない。
ウネはまだまだ、模索中といったところか。
これぞウネ、という曲は出ていないように思う。
スパショの中からできてきた「Oppa, Oppa」や「I Wanna Dance」は、
ウネらしくもあるけど、すごくSJ色を背負っているし、
おそらくドンへが作る一連の曲のような切ない系の曲が好きなのかもしれないけど、
まだその分野では「ウネらしさ」を出し切れていない。
まだ出ていないだけで、これから出るのかもしれないし、
ドンへの作る曲の雰囲気が浸透して、
それがD&Eらしさとなっていくのかもしれないけど、
「今は、まだ」という感じがする。
ライブの見どころとなる曲はある。
「Oppa, Oppa」はもちろんそうだけど、
前半の「Bsri 5」とか「Moterｃｙcle」とかは、
演出もハデだったので一気に会場のムードをヒートアップさせた。
前回も今回もいろいろいわくつきの「君が泣いたら」も、
エルプがハラハラしながら見守るところだ。
前回と違って、今回はウネオリジナル曲だけで構成していて、
SJの曲のパワーに頼るところがなかった。
いや、2日目のVCRに出たSS4の「Superman」はかなり圧巻で、
ウネって本当にこのメンバーだったかしら？と思ったくらいだ。
まああれ、初東京ドーム公演のオープニングだから、相当なパワー。
ドンへの曲の雰囲気は、
G-Dragonの曲の雰囲気に似ているところがある、と私はひそかに思っている。
二人ともロマンチストだと思う。感傷的でまっすぐ。
「Growing Pains (君は僕ほど）」 by Super Junior D&E
最近SJはこのスタンドマイクのパフォーマンスが大好きみたいだ。
前作「Still You」より洗練されたと思うけど、
こういう曲をダンスなしにできるようになったらまた違って見えるのかも。
「Light, Camera, Action！」 by Super Junior D&E
この曲はまたすごくヘンリーっぽくて、
ヘンリーはすごく「ヘンリー・ワールド」を持ってる。
SJ-Mっぽくもある。
「Sweater & Jeans + Breaking Up」 by Super Junior D&E
「Sweater & Jeans」は、アルバムの中では好きな曲だけど、
パフォーマンスで見ると、SJ感がいっぱいだ。
ウネならでは、とまでは言えない。
曲よりパフォーマンスが先行しているウネ。
いつか、誰の曲かはわからなくても、「この曲いいね」という曲に出会ってくれることを祈る。
日本では昔からの仲間がグループを作って、好きな音楽をやるうちにスターになるということもある。
ゆずとか、いきものがかりとか、サザンとかもそうだ。
誰かのマネではなく、自分たちだけのカラーを持てたとき、
ヒット曲が生まれると思う。
ヒットしなくても、これが好きと言ってくれるファンが長く支えてくれると思う。
でも、「Kiss Dynamite」が好きだな～。
この屈託のなさがたまらん。
でもこれ、日本語の曲だからな～。
日本語の語呂合わせの勝利っていうか。
「Kiss Dynamite」 by Super Junior D&E
やっぱり韓国語曲で、歌詞の意味なんか分かんなくても、
いい！
っていうウネだけの1曲がほしい。
