4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

7年ぶり

ソロコン初日の前日、セトリを公開したホンギは、

「みんなあの写真見たと思うけど、あの通りにやらないから」と言って、

会場をざわつかせた。

結果としては公開したセトリ通りだったんだけど、

良く考えれば、日本でのコンサートで、いつものメンバーじゃないし、

段取り通りじゃないなんてありえないよね。

開場の遅れがひびいたのか、

私はリハがちょっと長引いたのかなと思ったけど、

20分押しで始まったソロコン。

正直、1曲目は、「大丈夫か、ホンギ」と思っていた。

歌が完全にバンドに押されちゃってたから。

でも3曲目くらいから調子を取り戻したのか、

いい感じになってきて、それからはホンギペースで進んでいく。

あいまのトークをDJ風にアレンジして、

その流れの中で曲紹介につなげるという凝った演出だったけど、

下手な独り言をぼつぼつ言うより、ホンギの正直な発言が聞けたのかなと思う。

でもライブの醍醐味はトークじゃなくて音楽だから。

序盤のなじみのあるOST曲から、

バラード、後半のロックまで、

さすがにイ・ホンギらしい幅広いレパートリーだったと思うけど、

全体的には「バンドの迫力にちょっと押されていた」感じだったと思う。

すぐに調子を上げるところなんかはなかなかと思うけれど、

いつものFTサウンドとは違って、終始バンドに引っ張られる感じだった。

FTの時は、良くも悪くもホンギの調子次第っていうところもあり、

メンバーが個々の実力を出しながらホンギが引っ張っていく、というか、

ホンギカラーで押していく感じだと思う。

(ここ1年ちょっと聴いてないけど~)

今日はバンドが超プロで、うまくて、

伴奏ではありながら、それぞれの個性が強いので、

場面によってはホンギの声のほうが分が悪いところも。

「忙しくて、作り上げる時間がなくて、僕はただ合わせただけ」

っていう言い訳をしていたけど、

そんな言い訳はしちゃいけないっていうのが、

おそらくリハが延びた原因なんじゃないかなと思う。

(勝手な憶測)

ホンギのことだから、たぶん明日はもっとあげていくんじゃないだろうか。

そしてバンドがもっとホンギとかみ合っていくというか、

今日のバンドはホンギが歌いやすいように合わせてあげるっているより、

もうちょっと本気っぽいものを感じたんだけど、

それって、一緒にレベルを上げるには時間がなかったせいなのか、

プロ同士の真剣勝負なんだから、練習しながら歩み寄っていくっていう余地も、

きっともっとあると思う。

トークも含め、ホンギにソロとしての伸びしろはもっとあると思うし、

「今日、FTの時より本気出して歌うから」って言ったのは、

この大人のバンドとはツーカーではない、

FTのメンバーのように言わなくてもわかってくれる、「空気のような」関係ではなく、

初めて一緒にステージに上がるバンドだし、

もっとマジに取り組まなくちゃいけないってわかったからじゃないのかなあ。

(なんとなく思っただけだけど)

FTの活動のひとつとして、ソロをやっていきたいっていう発言は、

もっと自分が成長する場を求めていくっていうことだろうし、

それをまたバンドに持って帰って行かなくちゃという所もあるかと思う。

ところで、ホンギを最初に見たのは、2008年6月。

さいたまスーパーアリーナでの韓流イベントで、

ソン・スンホンさんとパク・ヨンハさんのMVのイベントだったと思うけど、

パク・ヨンハさんが主演したドラマ「オンエアー」の主題歌を

FTIslandが歌ってたというつながりだったと思う。

まだ確か高校生くらいのバンドで、

とても子どもっぽいながら、ホンギの歌声は印象に残っている。

高校生のバンドにしちゃうまいと思った記憶がある。

(ちなみに、この日は日本でのインディーズデビューの日だったらしい)

その時も歌った曲「One Word」を、今日はとても大人っぽいアレンジで聴かせてくれた。

この7年くらいの成長がすごく見えたし、

こういうこともできるようになったんだなあと感慨深い。

「ひとつの言葉」 by FTIsland