4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

HARU(一日)

「HARU」と言うのは韓国語で「日、一日」のこと。

日本語の「春」と音が同じなので、

そのことを気に入ったドンへが、子どもが生まれたら男でも女でも「ハル」と名付けたいと言っていた。

それを聞いたヒョクが「じゃあ僕も“ハル”にする。僕の子どもが先にできても、両方とも“イ・ハル”だね」

といって、ドンへをからかっていたけど、まあそれは置いといて。

ミュージカル「HARU」は、失った1日を取り戻したいために、

代価をはらおうとする2組の男女の物語。

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ヨンセンとマンネの出演が決まったときから、

同じ配役じゃないといいなあ、同じ日に出るといいなあと思っていっていた。

公演期間中、共演は5回。

今日ようやく見ることができた。

それも、字幕も良く見えないほど前の席でがっつり!

前すぎて字幕が見づらいので、ストーリーは半分あきらめ、

舞台に集中しようと思ったのだけど、

2人をナマで見るのは5年ぶりなので、

わあ、一緒に出てきた、と言うだけでちょっと胸が熱い。

ヨンセンとキュジョンは一緒にファンミをやったことがある)

マンネが演じる若い刑事は、ほかに超新星のソンモ、Super Junior のカンイン、Block Bのユグォンがキャスティングされていて、

ヨンセンが演じる(おそらく30代の)脚本家は超新星のユナクとミュージカル俳優のイ・ゴンミョンさん。

それぞれに相手役の女優(恋人と妻)がいて、

もう一人キーとなる登場人物クロノス役はシン・ソンウさんとソ・ヨンジュさんのダブルキャスト

センターより左よりの席だったので、

二人が同時に舞台にいるときは

眼の前にマンネが来ることが多かったんだけど、

遠くにいるヨンセンの声が本当によく響いていて、

どっちを見ていいんだか困ったくらい。

ヨンセンがうまいとよく言われるけど、

改めて思ったのは、音域が広いことと、発声がいいこと、

声自体がちょっともの悲しいところが役に合っていたし、

高音がきれいと言う先入観があったのに、低音がものすごく通って、

うまいってこういうことだなあと見せられた感じ。

ゴンミョンさんと同じ役にキャスティングされただけのことはある。

ユナクの声も低くていいでしょうね。

カンインは雰囲気的にはこっちの「アジョッシ」役のほうがあってると思うのだけど、

今回は「若い刑事」のほう。

今日のクロノス役はソ・ヨンジェさん。

彼の声量と眼力がものすごくて、役はみんなの運命をかき回すいやな奴なんだけど、

ちょうど脇の通路を通って目が合ったときにはぞっとしたくらいで、

目を合わせたらこちらの運命まで狂わされそうな感じ。

マンネの甘い声が好きだけど、ミュージカル俳優としてはまだまだかなあ、

二人芝居の「カフェ・イン」をやっただけだし、

こういう上手い俳優さんが出て一緒に歌うと、

やっぱり声の通り方が全然違う。

肝心のところでセリフでもある歌詞が前に出てこないところがあって。

ヨンセンは「三銃士」とかけっこう大きな舞台をやっているし、

キュヒョンとかもそうだったけど、もともと上手い人が舞台で表現力をつけると、

ちょっと次元が変わったように見えるし、

キュジョンのように声の出し方が変わってきて、お?と思うこともある。

それでも、ヨンセンとマンネが舞台の左右に立って、

それぞれの思い(時間を取り戻したいっていう)を歌う場面があって、

その間の空間に、ほかの3人がいたらなあなんてちょこっと思いながら見てました。

2組のカップルを軸したストーリーですが、

刑事と女子大生(!?)のカップルはとにかく元気、

脚本家と花屋の夫婦は仕事の行きづまりとか妻の病気とかいろいろ葛藤を抱えていて、

どっちかっていうと、夫婦のほうが気持ちは抑えながらも苦悩が伝わるような歌い方をする

恋人同士のほうはどこにでもあるような不平不満を言い合うコミカルな場面が多い。

たぶん、別の目的で行って、ゴンミョンさんとかシン・ソンウさんに射ぬかれてしまう人が多いと思うし、

私も「ドラキュラ」でゴンミョンさんをみて、「三銃士」でシン・ソンウさんを見て、

機会があればもう一度~と思っている一人。

正直、この出しもので、年末で、連日席を埋めるのは大変だろうと思っていたけど、

ゴンミョンさん、ソンウさんの日は、けっこう席が埋まっているらしい、と聞く。

一度見たら、絶対にほかの役を見たいと思う俳優。

そういう意味では、ヨンセンはまた違う役をやるのなら見たいかなあと思う。

ヨンセンとマンネが出るにも関わらず、今日はいい天気だった。

でも舞台の上では雨が降った。

あ~、ここで雨降ったよ、と思って見ていた。

雨のシーンはそれぞれのカップルの運命がちょっと変わるような意味のあるシーンでした。

ミュージカル「HARU」公式サイト