イェソンについて意外だったのは、
演技が上手だったこと。
歌手が自分のMVに出て演技をすると、
こっちが気恥ずかしくなるくらいにわざとらしいものだが、
兄さんの演技には、そういうところがない。
ドラマ仕立てのMVなので、
見入ってしまうと曲があまりに自然すぎて流れてしまうんだけど、
画面を見ないで曲だけ見ててもドラマが浮かんできそうだ。
先日のデュエットとの違いもよくわかる。
イェソンが高音を思い切りのばした時の、
聞いているこちらの感じる心地よさ。
それでいて少しハスキーな声で絞り出すような切なさ。
甘すぎない穏やかさ。
前半から頂点に向かってどんどん登っていく感じ。
もっと若いときからイェソンが歌うとなんかまっすぐではなく、
いろんな心の揺れとか、とまどいが感じられた。
それって歌う上での演技ってことだったのかなあ。
余談だけど、このMVのふたりって、
どうしても別れたくなさそうなのに、どうして別れないといけないのかなあと思う。
そこをくどくど書くと、しょうもない話なのかもしれないけど、
そうした状況設定を全部飲み込んで、
この再会と別れの場面だけを演技するって、
もう、俳優の仕事。