4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

3次元

3回目のSHINeeは、超久しぶりのアリーナ席で。

去年の東京ドーム以来のSHINee

ツアー最終日。

私のチケット運は、「当たるけど、席が悪い」ので、

いままでアリーナ席にはあまりありついたことがない。

JYJの時にあったけど、ものすごく横の端の方で、とても見るのに苦しかった思い出がある。

「スタンドも全体が見えるからいいよね~」と(本心で)思ってたのだが、

それは間違いであることがわかった。

アリーナ、すばらしい。

たぶん、ドームのアリーナという意味でだけど。

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    【当日のいただきもの。ペンラ、銀テ、最終日だけのサプライズ企画】

スタンドで見ているコンサートは2次元で、アリーナで見るコンサートは3次元だ。

席の番号だけを見ると、私の席はいいとは言えなかったかもしれない。

赤い線のあたりだ。

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    【前日のこの写真をみて、席を探して愕然としたの。】

昨日のアリーナがいつもとちょっと違っていたのは、前の席との間が1m以上開いていたこと。

座席の下に荷物を入れたことは何度もあるけど、前に置いても余裕があったのは珍しい。

メインステージは遠かったけれど、前との距離のせいでまったく見えないということはなかった。

センターステージはせりあがるのでよく見える。

黄色のラインはステージがバックサイドまで移動し、

水色のラインにトロッコが通る。

ピンクはクレーンが上空をぐるっと1周。

赤マルの位置は、どこからも10mくらいの位置で、

前も後ろも右も左も、上も忙しく見ないとならない。

まさに3次元。

サインボールやフリスビーが頭の上を飛んだし、

もっと見上げるとドームの白い天井には何色ものレーザー光線が交錯していて、

スタンド席のペンラとその光の中にすっぽり入ってしまっているよう。

この臨場感は、DVDでは絶対に味わえないのだなあと思う。

でも、この席運は私の席運ではない。

チケットを取ってくれたシャヲルのCちゃんの席運だ。

Cちゃんはシャヲルなのに、代々木の申し込みを忘れてとても落ち込み、

この東京ドームに賭けていたようなのだが、チケボの結果を見て、「遠い・・・」と落ち込んでいた。

でも結果的にこの席運が幸いしたのだから、運なんて本当にわからない。

もう一人のシャヲル、Aちゃんは、

「代々木に申し込んでないって聞いたから、ドームは良い席がきそうな気がしていた」のだという。

私はチケボに関するみんなの思い込みは都市伝説だと思うんだけど。

ステージ上では当然のことながら、正面を向いてパフォーマンスをするので、

その正面を外れた席だと、光とか背景の演出がちゃんと見られないことも多い。

ドームという会場の特性を生かしてか、センターステージでは360度を意識した演出だったし、

バックサイドのステージでは、私の席からは踊る後姿を見ることになった。

「Replay」の時だったかな。

ファールボールよけのネットがかかったスタンド席に向かって踊るので、

アリーナ席は全部メンバーの背中を見ることになった。

それもまた一興というか、後ろからも見られてるってどうなのかな、と思う。

バックサイドのステージも回転するので、

踊る側の「センター」はどんどん移動する。

そのセンターに合わせてどんどんフォーメーションを変えるのも見事だった。

トンがいなくてSJも半分いなくて、EXOがごたごたしているときに、

SHINeeのコンサートはシャヲル以外のペンにとっても、

ライブ飢餓状態のSMペンを潤すオアシスになった。

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    【オープニングのこの衣装、好き。これSMっぽい】

徹底して歌と踊りを見せるトンのライブに近いのかなと思いつつ、

VCRなんかはストーリー性があるっぽくて、最近のスパショに近いのかなとも思う。

最近見慣れた演出と違う感は、エイベとユニバーサルっていう違いなのかもと思う。

ダンサーさんの出番も少なくて、広いドームを5人で駆け回る。

演出はセットよりも光を使ったモノがすごく印象的で(輝くSHINeeだからか?)、

衣装は今回もキー君のアイデアがふんだんに入っているそうだけど、

日本人的ではない色使いとミスマッチを狙った韓国っぽいコテコテ感がなかなかで。

そういうのって、そもそも細くて背が高くないと着こなせないものだ。

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    【この衣装はどれもキー君が着てそうな感じ】

ソロやバラードが入っているとはいえ、ほぼダンス曲で、

先にセトリを見たときには、これ本当に踊れるのかと思ったけど、

東京ドームの使用時間制限もあって、先に開催された京セラドームよりも、

進行が早かったというから、ほんとうに休む間もなく次々と、という感じだった。

演奏のテンポも大阪より早いという声を聞いたけど、それはどうだったのか聞いてみたい。

去年、テミンが途中で足をけいれんさせたのを見ているので、

どっかでつまづいたりとか、ちょっとしたことでもあったら大変だなあと思ってみていた。

その曲、「Your Number」が無事終わると、ちょっとほっとした。

後半の「321」からあとは、激しいダンスナンバー続きで、こっちの足がつりそうだった。

でも不思議と疲れなかったのはどうしてだろうと思ってたんだけど、

飛行機のエコノミー席と新幹線の座席の違いというか、

前が空いてるって楽なのね、とあとで思い至った。

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    【衣装は凝ってたけど、この場面のシンプルな色合いと5人のポジションがとても印象的】

今年2回目のドームツアーだけど、

1回目と2回目じゃこうも違うかなと思うくらい変わったと思う。

大人になった、という表現をよく聞くけど、大人にはだれでもいずれなるので、

別の言い方をすれば「プロ」になったなと思う。

去年よりもドーム公演で見せられるものがいっぱい増えたんだと思う。

ドームという会場での見せ方も覚えたし、魅せ方もわかってきたようだ。

それにしてもよく踊る。

考えてみたら、ツアーのテーマが「D×D×D(ダンス・ダンス・ダンス)」だから、

踊って、踊って、踊りまくっているのかもしれない。

若い彼らの体力を心配する必要などまったくないのだが、

オニュ君の兵役まであと2年くらいか~。

年々疲れるようになると思うけど、鍛えすぎずに、

けがをしないようなしなやかさを保って、

その細っこいラインを守ってほしい。

30過ぎて、精神的にじゃなくて、見た目が「大人だ」といわれるように。