4 Chance

K-POPについて日々思うこと。曲やコンサートの感想。

連れて行って

前にもホンギが事務所と険悪っぽいという話をみかけてたのと、

今回のカムバックで自分たちの好きなようにやるということも言ってたので、

どっち方向なんだろう~と思ってたけど、

こうでしたか。

「Out of Love」 by FTIsland

「Take Me Now」 by FTIsland

Take Me Now、「連れて行って」かあ。

どこへ行くんだFT。

なんていうか、

のんきにペンライト振ってる場合じゃなくなっちゃった。

ワンオクとか日本のバンドとも仲が良かったりして、

けっこう影響は受けてると思ってたし。

音楽もだけど、メンタルも。

同じ事務所でも、CNBLUEは自分たちで曲を作る割合が多いと思うので、

カラーを出しやすいのかもと思うけど、

FTはアイドルっぽい路線が多かったので。

日本のバンド、特にロックバンドは、反骨精神っていうか、

時代に物申すっていう雰囲気が昔からあって、

ライブのスタイルも格好もそれぞれに個性が強い。

うまいかどうかよりも、魂=ソウルが大事。

そもそも、そのソウルが合うメンバーが自分たちで世界を作って、

叩き上げてくるグループが多い。

FTはアイドル風にメンバーを集めて作られたグループだけど、

もうすぐ10年選手だし、

10年もやっていたら、それなりに自我というか、

浮かれてもいられなくなる。

どういうわけかバンドはインディーズから、みたいなところがあって、

CNBLUEが日本の路上ライブからたたき上げたことは有名だけど、

ホンギは日本語も堪能なだけに、

もっといろんな方面から影響を受けたように思う。

それで今回のカムバックは、もうぜんぜんK-POPではないと思うけれど、

J-ROCKに寄ってきたなと思うので、

それはそれで、今後はどうなるのかなとも思う。

だって、日本にはJ-ROCKのグループはものすごくたくさんいて、

その中で個性を出すのはすごく大変。

どこかに似ているという時点で、もうそれ以上にはなれない。

韓国には新しい風かもしれないけど、

日本ではあのK-POPっぽい感じがかえって新鮮だったのに、と思う。

でもあれは、FTIslandを作った大人、

ふた昔くらい前の日本の音楽を聴いていた人たちの音楽であって、

やっぱり20代の彼らの音楽ではないのかもしれない。

K-POPも日本に出てきたころの何とも懐かしい感じ、

印象的な振り付けとか中毒性とか言ってたのとは、今はずいぶん変わってきている。

作り手が変わってきたんだなあと思う。

海外の曲も自由に聞ける時代になって、

与えられた曲じゃなくて、自分たちで作るメンバーが出てきたりして、

誰に影響を受けたのかによって、

あれ?どっかで聞いたようなっていうのがまた出てくるんだけど、

時間はいつも動いていて、止まったりはしないってことでしょうね。

こうなるとたいてい、

出初めのころの曲が好きだったのにとか、

変わらないでほしかったっていうファンが出てくるんだけど、

それは自分も同じ時を重ねているっていうことを忘れたいためであって、

誰にも時間を止めろ、変わるなという権利はない。

もっと先になって、進化を止めて、あるいは変われなくなって、

昔の曲ばっかりやるようになったときにどこへ戻るのかなっていうのはあるけど、

一緒に未来を向いていた過去を、ファンと共有できる人は幸せだと思う。

その時本当に時間は止まるのだろう。